無人店舗「CO-URIBA」と職場コミュニケーション
株式会社オカムラと日立製作所は、無人コミュニケーション店舗「CO-URIBA」を活用した新たなオフィス空間の共創を始めました。当取り組みの目的は、リモートワークの普及によって生じたコミュニケーションの不足を解消し、従業員同士のつながりを強化することにあります。
「CO-URIBA」の導入
「CO-URIBA」は、小型の無人店舗で、最新のテクノロジーを駆使して設計されており、顔認証によるチェックイン機能や手ぶらでの買い物体験を提供します。従業員は商品の棚から好きな商品を選ぶだけで、購入手続きが自動的に完了します。また、感謝の気持ちを表現する「ありがとうクーポン」を通じて、同僚や会社からのサポートを受けることが可能になっています。
このような仕組みによって、職場におけるコミュニケーションが活性化し、助け合いや共感の精神が醸成されることが期待されています。「CO-URIBA」の導入は、オカムラのオフィス2拠点の「We Labo」と「CO-RiZ LABO」で、2024年9月から11月にかけて行われます。
ウェルビーイングの追求
最近では、企業の人的資本経営や健康経営が注目されており、従業員のウェルビーイングが企業に求められる課題となっています。特に、オフィスとテレワークを組み合わせるハイブリッドワークが広がる中、コミュニケーション不足が問題となります。そのため、オフィス空間の設計やコミュニケーションを促進する取り組みが重要視されています。
オカムラでは、「WELL at Work」というコンセプトのもと、職場環境の向上に力を入れています。サステナブルで健康的なオフィスを創出し、従業員の生産性や働きがいを向上させることを目指しています。自社オフィス「CO-EN LABO」は、国際的な認証制度「WELL Building StandardTM」で最高ランクの「プラチナ」を受賞しました。
日立の取り組み
また、日立製作所も2024中期経営計画において、データとテクノロジーを活用したサステナブルな社会の実現を目指しています。従業員のウェルビーイング向上に向けた取り組みとして、これまでに全国の拠点に「CO-URIBA」を導入し、利用者の80%以上が新たなコミュニケーションの促進に寄与しているとされています。
今後の期待
オカムラと日立は、この共創を通じて「CO-URIBA」をさまざまな企業のオフィスに展開し、さらなるコミュニケーションの活性化を図る予定です。また、利用者データをもとに新たな価値の創出についても検討が進められています。この取り組みは、職場の人間関係を強化するだけでなく、業務の効率化や生産性向上にも寄与すると期待されています。
まとめ
「CO-URIBA」の導入により、オフィス内のコミュニケーションが生まれ、従業員のウェルビーイングが高まることが期待されています。オカムラと日立が進めるこの新たなアプローチは、働く環境をより良いものに変えていく可能性を秘めています。