名古屋に初のエコ認証ホテルが誕生
2025年6月2日、名古屋市にある「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」が、国際的な環境認証プログラム「Green Key(グリーンキー)」を取得しました。これは愛知県や名古屋のホテルとしては初めての快挙です。この認証は、環境に配慮した努力を続ける施設に与えられるもので、世界中で約70カ国の6,000以上の施設が認定を受けています。
Green Keyは1994年に設立された国際環境教育基金(FEE)が定めた基準に基づき、13のカテゴリーに分かれた75の必須項目及び75の努力項目を満たすことが求められます。エコラベルの獲得後も定期的に再審査が行われ、その基準を維持・改善する努力が不可欠です。
サステナブルな取り組み
コートヤード・バイ・マリオット名古屋は、開業以来、環境負荷の低減と地域社会への貢献を積極的に目指し、様々なサステナビリティ関連の取り組みを行ってきました。具体的にどのような施策が評価されたのか、いくつかの例を挙げてみましょう。
アメニティの見直し
ホテルでは、使い捨てプラスチックの削減を意識し、客室に導入するアメニティの一部を竹製品に変更。歯ブラシやヘアコームには循環素材を使用し、パッケージも紙素材に転換しました。これにより、従来のプラスチックの使用を大幅に減少させることに成功しています。
ウォーターサーバーの導入
2025年6月末からは、客室内でのペットボトル飲料水の提供を段階的に終了。本来の水供給をウォーターサーバーに切り替え、環境への影響を軽減しています。また、すべての水道設備には節水機能が備わっており、水の使用量も抑えています。
地域文化との融合
客室内のインテリアには、有松絞りや常滑焼といった地元の伝統工芸品を取り入れ、さらにロビーエリアには地元の作家の作品を展示することで、名古屋の文化を発信しています。このように、地域社会と積極的に連携しています。
廃棄物管理とリサイクル
廃棄物の分別も徹底しており、紙類、ガラス類、金属、食用油などを正しく分別・回収しています。特に、使用済みのコーヒーカプセルはパートナー企業によって回収されて再利用されるなど、循環型のシステムが構築されています。また、テイクアウト用のストローや容器もすべて紙製または木製にするなど、取り組みが進められています。
サステナブルダイニング
レストランでは、ヴィーガンやベジタリアン向けのメニューを提供し、平飼い卵を使用。絶滅危惧種に由来する食材の取扱はせず、有機栽培や地域産の食材を積極的に取り入れた料理を楽しむことができます。
エネルギー効率と資源保全
省エネルギー対策として、LED照明を使用した自動化システムを導入し、電力およびユーティリティの管理を徹底しています。また、タオルやリネンの交換頻度をお客様の希望で調整可能にし、洗濯にかかる水とエネルギーの使用量を削減しています。
まとめ
コートヤード・バイ・マリオット名古屋は、環境に対する積極的なアプローチを通じて、持続可能な社会の実現に向けて貢献を続けています。エコ認証「グリーンキー」を取得したことで、今後もその責任ある取り組みを一層強化していくことでしょう。
コートヤード・バイ・マリオット名古屋の概要
名古屋市中区栄に位置するコートヤード・バイ・マリオット名古屋は、2022年3月に開業し、全360室を有する宿泊施設です。名古屋駅や栄エリアへのアクセスも良好で、ビジネスや観光に最適なロケーションです。ホテル内にはレストランやミーティングスペースも充実しており、訪れる人々に上質な体験を提供しています。