Quants株式会社の躍進
AIを駆使した与信審査技術の企業、Quants株式会社が実施した融資保証プログラムの成果が注目されています。2026年2月28日時点で、同社の融資実行額が41億円を超えました。この実績は、2023年3月から2026年2月の間に、222件の申込があり、そのうち94件が実際に融資を受けた結果です。またデフォルトはわずか1件という低い確率を誇っています。これは、特に新興企業やスタートアップが融資を受けやすくなる環境を整える大きな要素となります。
融資保証制度とは
Quantsの融資保証制度は、主に創業間もない企業やリスクの高い先行投資を行うベンチャーに対し、同社が融資の保証を行う仕組みです。従来の財務諸表に基づく審査ではなく、Quants独自のAI技術を用いて、より多くの企業が融資を受けられるように支援しています。これにより、資金が適切に流通し、企業全体の成長と日本の経済発展を促進することを目指しています。
AI定性与信技術の詳細
Quantsの与信審査技術は、約11.9万件のデータを基にしています。これにより、伝統的な財務状況の評価に加え、企業の定性的な特徴やコンプライアンスリスク、経済動向まで評価します。データをもとにAIモデルを学習させ、アルファベット12段階でスコアリングを表示することで、さまざまな企業を評価できる仕組みを提供しています。この革新的なアプローチにより、業界平均デフォルト率が1.08%に対してQuantsは驚異の0.04%を実現しています。
幅広い活用可能性
Quantsの技術は、ベンチャーと大手企業の取引評価から、融資や出資先評価まで多岐にわたります。さらに、企業フェーズや事業シーンに応じて、適切な保証を提供し、取引の成約可能性を高める役割を果たします。
Quants株式会社の背景
Quantsは株式会社エイチ・アイ・エス出身の東小薗光輝が設立した企業です。事業は、与信審査サービスや信用保証、決済代行、債権流動化事業など多岐にわたります。2017年の設立以来、法人向けの後払いサービス「Fimple決済」や、売掛金保証を提供し続けています。2022年にはAIを活用した与信審査のSaaS「二十一式人工知能付自動与信審査回路」を開発し、経済産業省に認識されるなど、業界での地位を確立しています。
おわりに
Quantsの融資保証制度の実行額41億円超えは、AI技術を活用した与信審査の革新により、企業活動を後押しする重要なステップです。その成功は、今後の日本経済における中小企業やスタートアップの成長に期待を寄せるものであり、金融の新たな方向性を示しています。