東陽テクニカ、油中粒子計測器「PI-1000」発売!摩耗粉を捉え、産業インフラの長寿命化に貢献
株式会社東陽テクニカは、自社開発した油中粒子計測器「PI-1000」を11月1日に発売開始しました。本製品は、レーザー遮光法と独自の脱泡手法により、液体中の粒子の大きさや量を高精度に測定することが可能です。
摩耗粉の測定で、機械の寿命を延ばす
エンジンやモーター、駆動系など、多くの機械には摺動部と呼ばれる、部品同士がこすれ合って動く部分が存在します。摺動部では摩擦によって摩耗が発生し、細かな粒子(摩耗紛)がオイル中に放出されます。
「PI-1000」は、この摩耗紛を測定することで、機械の状態監視や予知保全を可能にします。オイル中の摩耗紛の大きさや量を分析することで、部品の劣化状況を把握し、適切な交換時期を判断することができます。
レーザー遮光法と独自の脱泡手法で高精度測定
「PI-1000」は、オイル中の微細な粒子を測定するのに有効なレーザー遮光法を採用しています。この技術により、振動や熱、濁りなどの外的要因に影響されずに、ミクロンレベルで粒子の大きさや量を測定することができます。さらに、東陽テクニカ独自の脱泡手法(特許申請中)により、泡による誤検知を排除し、より精確な測定を実現しました。
自動化とデータ分析で、より効率的な状態監視を
「PI-1000」は、本体に小型ポンプを搭載することで、給油・排油を自動化し、無人による長時間の測定を可能にしました。また、オプションのオイル戻しユニットを使用することで、排油を計測対象機器に戻すこともできます。
さらに、東陽テクニカでは、測定データの分析サービスも提供しています。分析結果に基づいて、適切な対応策を提案することで、お客様の機械の効率的な運用を支援します。
産業インフラの長寿命化への貢献
近年、産業インフラの老朽化が深刻化しており、効率的な状態監視と予知保全が求められています。「PI-1000」は、機械の寿命を延ばし、コスト削減や省人化に貢献することで、安全で持続可能な社会の実現に貢献していきます。
さまざまな分野での活用が期待される
「PI-1000」は、洋上風力発電設備や自動運転車など、さまざまな分野での状態監視に活用できます。特に、これまで人力で行っていた抜き取り検査を無人化できることから、安全性の向上と運用コストの削減に大きく貢献すると期待されています。