株式会社PURMX TherapeuticsとFRONTEOによる新たな取り組み
最近、広島市に本社を置く株式会社PURMX Therapeutics(以下、PURMX)が、東京都港区の株式会社FRONTEO(以下、FRONTEO)と資本提携を結び、新たながん治療の研究に乗り出すことが発表されました。この提携により、PURMXはFRONTEOの提供するAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory (DDAIF)」を活用して、がん治療に必要な革新的なマイクロRNA核酸医薬の標的分子探索を加速させることを目指しています。
マイクロRNA核酸医薬の可能性
PURMXは、マイクロRNAを有効成分とするがん治療薬の開発において先駆的な企業であり、そのリードパイプラインであるMIRX002は、miR-3140-3pを有効成分としています。この薬は特に悪性胸膜中皮腫に対する第Ⅰ相臨床試験が完了し、現在は頭頸部扁平上皮がんの患者を対象とした企業治験が進められています。
新しい実証実験の始動
新たに開始されたPoC(実証実験)では、FRONTEOがPURMXの第三者割当増資を引き受けるとともに、PURMXの研究に関する資金提供が行われます。この提携により、PURMXは自社の動物試験データや臨床データ、さらにはオミクス解析データ等を用いて、miR-3140-3pの標的遺伝子や作用機序をより詳しく明らかにすることが期待されています。
マイクロRNAの独自性と課題
マイクロRNAは、1つの分子が複数の遺伝子の働きを同時に調節する能力を持っていますが、そのために標的遺伝子や作用機序の全体像を把握するのが難しいという課題も抱えています。このプロジェクトは、そんな課題を克服するための重要なステップとなるでしょう。
AI技術が切り開く未来
PURMXはAI技術を駆使して、がん治療の研究開発の精度を高めることを目指しています。現在の医薬品開発の多くは、既知の少数の標的に基づいていますが、マイクロRNAはより多くの標的との相互作用が期待できるため、新しい治療法の可能性を広げることができます。
PURMXは、この取り組みを通じて、独自の技術と知見を駆使し、未解決の医療ニーズに対応することに貢献することを目指しています。
おわりに
FRONTEOとの連携によって、PURMXはマイクロRNAを用いたがん治療の新たな道を切り開くことが期待されています。今後の研究成果から目が離せません。
詳細については、FRONTEOのプレスリリースをご覧ください。
FRONTEOのプレスリリース
*1 - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構から支援を受けた試験に関する情報もお見逃しなく。