早稲田大学がテックタッチを導入
先日、早稲田大学が出張申請システム「e-Trip」にAI型デジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を導入したことで、教職員と学生の出張申請における操作時間を大幅に削減することに成功しました。これにより、システムの利便性が向上し、ユーザー体験が大きく改善されました。
1. 開発の背景
早稲田大学では、約4,000名の教職員及び学生が「e-Trip」を利用していますが、導入から約6年間にわたり、毎月およそ5,100件の申請が行われていました。しかし、このシステム特有の複雑な承認フローや多くの入力項目から、申請がスムーズに行かないという課題が明らかになりました。改善への声があったものの、具体的な問題点の把握が難しく、統計データが不足していました。特に2022年、新型コロナウイルスの影響で一時的に減少していた出張が再開されると、徐々にシステムに対する不満が増加し、ユーザビリティの改善が急務となりました。
2. DAPの導入決定
その中で、複数のデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)の比較が始まりました。その結果、テックタッチが選ばれました。この選択の理由には、国内企業であること、官公庁や大手企業への豊富な導入実績が含まれていました。また、テックタッチのデータ分析機能により、利用者の状況を可視化できる点も大きな魅力でした。これにより、システムの改善サイクルが円滑に進むことが期待されました。
3. 効果的な活用
テックタッチの導入後、出張申請画面が使いやすく整理され、ユーザーは入力を迷わずに行えるようになりました。その結果、申請画面の平均入力時間が短縮され、業務効率も向上しました。具体的には、つまずきやすい入力項目にツールチップを設置し、操作のガイド機能を備えることで、ユーザーがスムーズに作業を進められるようになりました。こうした改善によって、多くの利用者から「見やすくなった」「入力が簡単になった」という声が寄せられ、大きな変化が見て取れました。
4. データでの実感
さらに、テックタッチの分析機能により、これまで感覚に頼っていた改善効果をデータで確認できるようになりました。この結果、システムの改善責任者たちは、新システムの効果を実感し、さらなる改良への意欲が高まりました。
5. 今後の展望
情報企画部の柴山拓人マネージャーは、テックタッチ導入後、学内システムの利便性が大きく向上していると評価しています。また、「今後はテックタッチの分析結果を基に、さらなるユーザー向けのガイドラインや機能を充実させたい」と語っています。この成果は、他の学内システムへも展開される予定で、さらなる利便性の向上が期待されます。
6. 早稲田大学について
早稲田大学は1882年に設立され、その歴史の中で多くのリーダーを育成してきました。2032年には創立150周年を迎える予定であり、今後も教育や研究の発展、そして社会貢献を続けていく方針です。
7. テックタッチに関する情報
テックタッチ株式会社は、デジタルアダプションがテーマの企業であり、AI技術を活用したプラットフォームを通じて、900万人以上のユーザーへのサービス展開をしています。テックタッチは、公共サービスや企業内システムの利便性を高めるための技術的な支援を行っています。
このように、早稲田大学の出張申請システムの改善は、ユーザー体験の向上だけでなく、業務の効率化にも大きく寄与しています。今後も、テックタッチの技術を活用した新たな機能の開発に期待が寄せられています。