LOGIQの新たなブランド「OPENithm™」の発表
LOGIQ株式会社は、2023年、ITインフラの抜本的な再構築を目指し、新ブランド「OPENithm™」を導入すると発表しました。このブランド名は、「オープン」と「アルゴリズム」を組み合わせた造語であり、自由かつ効果的な問題解決手法を追求する姿勢を表しています。これにより、同社は顧客の持続可能なIT基盤の選択肢を広げ、ベンダーロックインの問題を解消することを目指しています。
新しいサービスの展開
「OPENithm™」ブランドの下、LOGIQは仮想化、OpenJDK®、Linux®に関連した移行および運用保守サービスを包括的に提供することを予定しています。具体的には、KVMやXenベースのプライベートクラウド、JavaおよびLinuxに関する技術支援が含まれます。これにより、顧客は多様なOSS技術を自由に選択し、自社のニーズに合ったITインフラを構築できるようになるでしょう。
背景にある市場の動向
近年、VMware製品やJava実行環境におけるライセンスの問題、Red Hat®のソースコードに対する規制など、IT技術の選定を難しくする市場の変化が見られます。LOGIQはこれらの問題に対し、自由で多様性のある環境を提供するための取り組みを強化します。具体的には、技術の選定における顧客の意思を尊重し、支援を行うことを明言しています。
OPENithmの支援体制
「OPENithm™」による支援は、以下の3原則と3フェーズの体系で実施されます。
3つの原則
1.
フルオープンソースコミットメント:コミュニティ主導で維持されるオープンソースソフトウェア(OSS)を利用。
2.
エンタープライズの実績に基づいた長期運営:構造的に妥当かつ耐障害性の高い運用を提供。
3.
テクノロジー主権:ライフサイクル管理やセキュリティにおける主権をお客様に回帰。
3つのフェーズ
1.
アセスメントと評価:現行システムの評価を行い、移行方針を策定。
2.
移行設計と実行:実証済みのOSS技術スタックを利用し、可逆的な移行計画を策定。
3.
安定化と長期運営:OSS環境の長期的な運用体制を構築。
LOGIQの実績
LOGIQは、米Oracle CorporationにおいてOSS事業部門を推進してきた専門集団によって設立されました。その豊富な知識と技術力は、特にLinux、KVM/Xenベースの仮想化、OpenJDKといった分野において顕著です。これからLOGIQは「OPENithm™」を日本発のグローバルスタンダードとして育て、エンタープライズITの未来に新たな価値をもたらすことを約束します。
グローバル展開と未来展望
LOGIQは沖縄那覇、香港、エジプトのニューカイロに拠点を持ち、各地域で多言語の技術支援サービスを提供することを目指しています。新ブランド「OPENithm™」を通じて、世界中の顧客に向けた総合的な支援体制の実現を図ります。
LOGIQの新しい取り組みとブランドの発展に、今後も大いに期待が寄せられています。