大阪市に本社を置くタカラベルモント株式会社が、2025年大阪・関西万博に向けたユニフォームを発表しました。このユニフォームは有名デザイナー、コシノジュンコ氏の手によるもので、性別や年齢を問わない新たなファッションを提案しています。発表は国際女性デーの前日、3月7日(金)に行われ、「OSAKA WOMAN TALK PROJECT」の一環としてトークショーも実施されました。
本イベントでは、デザインの美しさと新しさについてのアピールが行われ、現場のスタッフたちもモデルとして登場。コシノ氏はこのデザインが持つ意義について、ブースとスタッフの一体感を生み出すものであると説明しました。目指すのは、未来への挑戦としての万博にふさわしいデザインであり、シルバーを取り入れた色使いは未来の希望を象徴しています。
また、イベントの目的には女性のエンパワーメントと、SDGsの推進が含まれており、トークショーでは、コシノ氏を含む専門家たちが、過去の万博と女性に関する変化について意見を交わしました。石川氏は、性別や宗教にかかわらず、誰もが幸せな未来を描ける時代を望み、山出氏はもっと多くの女性が自由に社会で活躍できる環境を求めました。
さらに、コシノ氏は未来は見えないからこそ想像力を大切にし、さまざまなことに自由に挑戦してほしいと語りました。ユニフォームのデザインの特徴は、コシノ氏のアトリエで制作され、オートクチュールのように一つ一つが手作りされたものです。スケッチの段階からヘアスタイルを重視し、立体感を持たせる帽子から着想を得て作成されたことも、特筆すべきポイントです。
このユニフォームは、展示のキーナルな部分と融合し、ユニフォームそのものが展示の一部となるという理念から生まれました。万博の主役は人間であると考えられ、シルバーと白のデザインは未来的な印象を与えます。
タカラベルモントは、万博を通じて来場者とともに「真の美」について考え、持続可能な社会の実現を目指しています。また、万博における女性の活躍やその影響を考える機会を提供し、ますます進化する企業として存在感を示していくことでしょう。
これらの取り組みは、単にファッションの枠を超え、社会全体に対してポジティブなメッセージを発信するものとなっています。特に、今の時代における性別の枠を超えたファッションは、未来への期待を抱かせる重要な要素といえるでしょう。
タカラベルモントにとって、2021年に創業100周年を迎えたことは新たなスタートを意味しています。次の100年に向けて、「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスのもと、より持続可能な社会を目指し、プロフェッショナルとともに進化し続けることを志しています。