越境EC支援を加速する「インバウンドナビ™」
株式会社ジグザグは、訪日外国人旅行客向けの新サービス「インバウンドナビ™」を開始しました。このサービスは、日本全国の小売店や観光地を対象に、Googleビジネスプロフィールの最適化を含む店舗誘導の最適化を図るものです。特に、インバウンド需要の高まりを受け、訪日外国人に特化した新たな集客手段を提供します。
インバウンド市場の成長とジグザグの取り組み
近年、訪日外国人旅行者数は急増しています。日本政府観光局(JNTO)によれば、2025年の訪日外国人数は過去最速で1,000万人を超えると予測されています。この増加は、桜の季節に加え、東南アジアや中東地域での旅行需要の拡大によるものです。そのため、宿泊業や飲食業などが恩恵を受けており、越境ECの重要性も高まっています。
ジグザグは、これらの動向に応じて、「インバウンドナビ™」を展開することで、訪日外国人との接点を増やし、実店舗における集客力を向上させることを目指しています。
「インバウンドナビ™」の特長
「インバウンドナビ™」は、ジグザグとトライハッチの協業から生まれたサービスです。その特徴は、1店舗単位で導入しやすい価格設定を採用し、多言語対応に特化したMEO技術を活用している点にあります。具体的には以下のような機能を有しています。
1. 多言語での一括情報登録
主要プラットフォームに店舗情報を多言語で掲載し、訪日外国人旅行客が必要とする正確な情報を提供します。このことで、顧客がスムーズに訪問するための導線を整えます。
2. 検索順位のモニタリング
GoogleMAPでの検索順位を測定し、現状を数値で把握することで、改善策を計画しやすくします。これにより、店舗の見つかりやすさが向上します。
3. 多言語での情報発信
ジグザグの専任チームが月に4本、各言語での投稿を行い、ユーザーの関心を引く情報を継続的に発信します。
4. ユーザーの口コミ促進
QRコードを使用した口コミ投稿を促進し、訪日外国人に対して魅力的な口コミを集める仕組みを構築します。
今後の展望
トライハッチの代表、武藤尭行氏は、この新サービスについて、訪日前の顧客体験の向上や、訪日後における越境ECとの連携の重要性を強調しています。「インバウンドナビ™」は、単なる店舗集客にとどまらず、国境を越えたつながりを生むための新たなビジネスモデルを提供します。
また、ジグザグの仲里一義代表も、訪日外国人市場の成長を見越した顧客体験の設計が必要であると考えています。「旅マエ・旅ナカ・旅アト」の一連の顧客体験を構築し、実店舗の強みを生かした越境ビジネスを支援することにより、今後さらに市場シェアを広げる考えです。
まとめ
「インバウンドナビ™」は、訪日外国人に焦点を当てた新たな集客サービスであり、実店舗におけるインバウンド需要の取り込みを促進します。越境EC市場の拡大が期待される中で、このサービスが果たす役割はますます重要になるでしょう。皆さんもぜひ、これを機会に訪日インバウンドに目を向けてみてはいかがでしょうか。