JTBグループ、財務会計システムのグローバル統合を実現
JTBグループ、財務会計システムのグローバル統合を実現
2026年に向けて、JTBグループは財務会計システムの統一を進めています。日本IBM、日本オラクル、TISの協力の下、国内外の54社を対象に、新しい経営基盤を構築しました。ここではその詳細をお伝えします。
財務システムの課題を克服
従来のJTBグループの財務会計システムは、国内の本支店と法人が分断(サイロ化)され、情報の統合管理が困難でした。そのため、データ収集や分析は手動によるもので、迅速な対応ができないという問題を抱えていました。特に、JTBは「OPEN FRONTIER 2035」というビジョンのもと、国内中心から海外へとの転換を目指しており、そのためには安定した財務情報基盤が必要でした。
新システムの導入
新システムの導入には、Oracle社の「Oracle Fusion Cloud Applications」の標準機能を95%活用する方針が盛り込まれています。これにより、各拠点の業務プロセスを標準化し、データの一元管理が可能となりました。2025年4月には国内の23社、2026年1月には海外の31社に導入されます。
また、TISのクラウド型経費精算システム「Spendia」と柔軟なデータ連携を可能にする「会計処理エンジン」を導入することで、さらなる業務効率の向上が期待されています。これにより、リアルタイムでのデータ分析が可能になり、迅速な意思決定を支えることができます。
グローバルな統一運用を目指す
新しいシステムは、国内外のグループ財務情報を一元的に保存・管理し、事業や組織の収益分析をリアルタイムで把握することが可能になる見込みです。さらに、階層分析ができることにより、ポートフォリオマネジメントを強化し、多面的な意思決定の支援が期待されています。また、業務の標準化によって、属人化した知識の偏りが解消され、グローバルな運用体制も強化されるでしょう。
デジタル変革のパートナーシップ
日本IBMは、JTBとのデジタル変革のパートナーシップを活かし、プロジェクト全体を管理しています。新システムの開発にはOracleのERPおよびEPM機能、高度な基盤技術を駆使しており、TISらとの連携が重要です。プロジェクトの成功に向けて、各社が強力なサポート体制を整えています。
未来への展望
JTBの黒田氏は「グローバルで統一された強固な経営情報基盤の構築は重要な取り組みでした」と述べ、迅速な業績把握と多角的な分析が可能になることに期待を寄せています。新システムの導入後、2026年5月には国内支店の会計システムも統合される予定で、最終的なシステム完成を目指しています。
まとめ
JTBグループの財務会計システムの統合は、ただの情報管理の枠を超えた大規模な変革です。今後はリアルタイムデータ活用や最新のAI技術を取り入れ、さらなる業務の発展を追求していくでしょう。新システムの成功は、JTBの長期ビジョン「OPEN FRONTIER 2035」の実現に向けた重要な一歩となるといえます。
会社情報
- 会社名
-
日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666