滋賀県長浜市が目指す空き家の再利用
滋賀県長浜市で進められている空き家の再利用プロジェクトが、8月6日にクラウドファンディングで目標金額の1,000,000円を達成しました。この取り組みには、地域の皆様の温かい支援が寄せられました。
プロジェクトの背景
長浜市木之本町川合に位置するこの地域には、約400人が住む中で空き家が目立ってきています。特に、地域内には158軒の住宅があり、そのうち20軒(約12%)がすでに空き家。このまま放置すると、10年後には40軒(約25%)に達すると予想されています。この様子を地元の建築に携わる立場から懸念し、解決策を見出す必要があると考えました。
空き家を買い取り、新たな命を吹き込む
私たちは、地域の風土や文化を反映させるため、長年住まわれていた家屋の魅力を最大限に引き出す方法を模索しています。湖北地域は、文化史跡やアウトドア施設に恵まれ四季折々の魅力を発信できます。特に、今回購入した木之本町の物件は、見渡す限りの景色と、近隣の高時川で捕れる美味しい鮎が特長です。このゆったりとした環境を民泊施設「鮎はうす」として再生し、地域の活性化を図ろうとしています。
民泊施設「鮎はうす」の魅力
「鮎はうす」は、一棟貸し切りの民泊スタイルで、1階には高時川の素晴らしい景色を一望できるバーベキューテラスを整備しました。将来的には、田舎に住むことを希望している方たちに、田舎の生活体験や移住に関する相談も受け付ける予定です。また、Wi-Fi環境を整え、リモートワークやワーケーションにも対応できるよう進めています。
楽しめるイベントも企画中
「鮎はうす」では、建築への関心を深めるため、職人の育成や大工体験イベントも行っています。最近開催したイベントでは、「天然鮎と鹿肉を使ったバーベキュー」など地域の食材を用いた体験を提供しました。これもまた、地域の魅力をリアルに感じる貴重な機会です。
クラウドファンディング特典について
クラウドファンディングの支援者には、地域の美味を楽しんでもらえる返礼品を用意しています。清らかな高時川で育った鮎や、地元で捕られた鹿肉など、新鮮で高品質な食材を味わっていただけます。また、クラウドファンディングの支援額に応じて、割引クーポンや「鮎はうす」の貸し切り券を提供します。
将来的なビジョン
このプロジェクトを通じて、私たちは、日本の伝統的な家屋が持つ魅力を多くの人に伝えたいと思っています。空き家問題の解決を図りながら、地域の持続的発展に寄与することが私たちの使命です。
お問い合わせ
興味がある方や、何か質問がある方は、以下の連絡先からご連絡ください。
株式会社山口建築
代表取締役 山口淳
TEL: 0749-53-3336
FAX: 0749-53-1415
MAIL:
[email protected]
HP:
ohmi-machiya.com
この「鮎はうす」が地域の再生の一助となり、これからも様々な取り組みを続けていく予定です。