TISとみんなの銀行が共同でステーブルコインの開発に着手
2025年7月より、TIS株式会社は株式会社みんなの銀行、合同会社Solana Japan、そしてFireblocks Pte. Ltd.との共同検討を開始し、将来的なステーブルコインとweb3ウォレットの事業化を目指します。これは、個人向け・法人向けを問わず、幅広いユースケースでの実用性が検討される重要なプロジェクトです。
1. プロジェクトの概要と目的
本共同検討の主な目標は、RWA(Real World Asset)を裏付けとしたトークンの取引やデジタル決済におけるステーブルコインの活用に関する実用性の検討です。新しい金融サービス体験を提供し、ユーザーが様々なデジタル資産を安全に管理し、さらに国内外で自由に取引できる環境を構築することが狙いです。
各社の役割分担
- - TIS株式会社: 金融システムに関する専門知識の提供
- - みんなの銀行: ステーブルコイン発行に向けた検証作業
- - Solana Japan: ブロックチェーン関連技術のサポート
- - Fireblocks: web3ウォレットやトークン発行基盤に関する技術的な支援
2. ステーブルコインの重要性
ステーブルコインは、法定通貨に連動するように設計されたデジタル通貨であり、2023年6月の改正資金決済法施行により、国内における法的な位置付けが確立されました。これにより、2025年度以降の本格的な市場活用が期待されています。また、欧米では、ステーブルコインを基盤にした金融エコシステムが急速に拡大中であり、日本でもその流れを受け、みんなの銀行がブロックチェーンと金融を融合させた新しいサービスを創出することを目指しています。
3. 今後の展望
TISはこの共同検討を通じ、みんなの銀行が展開するBaaS(Banking as a Service)事業の強化を支援し、エンドユーザーに対してより便利で直感的な金融サービスを提供することを目指しています。最新のデジタル技術を駆使し、パートナー企業との連携を強化していくことで、金融と非金融の枠を超えた新たな価値の創出に努めていきます。
みんなの銀行の特長
みんなの銀行は、2021年5月にサービスを開始した日本初のデジタルバンクです。ユーザーはスマホアプリを通じて24時間365日、店舗や書類なしで様々なサービスを受けることができます。そのシンプルでフリクションレスな設計は、デジタルネイティブ世代に最適化されています。「みんなに価値あるつながりを」というミッションのもと、新しい銀行の形を目指しています。
Solana Japanの取り組み
Solana Japanは、最新のブロックチェーン技術の普及を促進し、国内外の開発者や企業との連携を強化しています。その活動によって、日本市場におけるWeb3の導入を支援し、ステーブルコインの革新に寄与しています。
Fireblocksについて
Fireblocksは、特許技術を用いた高度なセキュリティを持つデジタル資産の保管・送金・発行サービスを提供するプラットフォームです。2,400社以上に導入されており、業界のリーダーとしての地位を確立しています。
4. まとめ
TIS、みんなの銀行、Solana Japan、Fireblocksが協力することで、デジタル金融サービスの新たな道が開かれ、ユーザーにとって便利で確実な金融環境が整っていくことでしょう。これにより、より多くの人々がステーブルコインやweb3ウォレットを利用できる未来がやってくることが期待されます。