最新の入浴に関する調査結果
最近、株式会社mitorizが実施した入浴に関する調査によると、多くの消費者が「湯船に浸かる習慣」を取り入れながらも、若い世代の入浴スタイルには変化が見られることが明らかになりました。調査の結果、実に8割以上が湯船に浸かる習慣がある一方で、特に20代や30代の若者は「週に1回以下」とする割合が強調され、毎日の入浴を楽しむ世代とシャワーだけで済ませる世代が分かれています。
調査の概要
この調査は、消費者購買行動データサービス「Point of Buy」(POB)の会員3,006人を対象に行われ、入浴行為の実態、考え方、および入浴剤の使用状況に関して詳細に調査されました。調査は、11月26日の「いい風呂の日」に向けた特集の一環として実施され、入浴剤の使用状況や選ぶ際の重視点も探る内容となっています。
入浴頻度の実態
調査結果から分かったことは、夏場も冬場も「毎日」入浴しているという回答が7割を超え、特に夏場では82.5%、冬場でも74.2%が毎日の入浴を選んでいることです。しかし、20代以下の若者は「週に1回以下」と答える比率が40代以上と比較して最大で約2倍も高く、シャワーのみで済ませる割合が増えていることが浮き彫りになっています。
夏場には「シャワーだけで済ませる」が54.1%ということで、その数が過半数を占めています。一方、冬場においてしっかり湯船に浸かる人は58.8%まで上昇しましたが、シャワーだけという人も21.8%を超えています。特に若い世代の約3割が冬場でもシャワーだけで済ませる傾向にあります。
入浴の目的と意識
入浴の目的に関する質問では、「身体を清潔に保つ」という意見が91.8%の支持を得ています。その他、「髪や頭皮のケア」が60.4%、そして「疲れをとるため」が48.9%という結果になりました。年代による違いもあり、若い年代ほど「美容・スキンケア」を意識する傾向が見られています。
入浴剤の使用状況
入浴についての習慣が浮き彫りになる一方、入浴剤の使用については意外にも31.7%が「全く使わない」という回答を寄せ、最も多い結果となりました。入浴剤を使用する人の中では、「必ず使う」という人が21.8%、たまに使うという人が26.1%を占めています。年代により「全く使わない」という回答は20代以下と60代以上に多く見られ、新たな世代のケア方法を反映しています。
入浴剤の選ぶ際のポイント
入浴剤に関しては、最も重視されている点が「香り」で、その中でも「フローラル系」が人気の香りとなっています。入浴剤の選択において、59.8%が香りを重視し、次いで疲労回復効果が49.7%、価格が35.8%という結果に。年代別にみると、30代以下では「フルーツ系」が好まれる傾向が強く、年齢が上がるにつれて好みが変化することが示されています。
入浴剤購入の傾向と季節の影響
ドラッグストアでの入浴剤購入についても興味深い結果が得られました。レシートを基にした分析では、入浴剤の購入数は12月に最も多く、暖かい夏場には出現率が5を下回る傾向があったことが分かっています。ここでも、季節が入浴剤の選択に影響を与えていることが示されています。
結論
この調査から、入浴の方法や目的に関する消費者の意識が多様化していることが見て取れます。特に若い世代の数値に注目する必要があり、入浴する環境やスタイルが変化していく中で、入浴剤についても新たなアプローチが必要となるでしょう。入浴が持つリラックス効果や美容効果を理解しながら、自分に合った入浴法を選ぶことが、今後ますます重要になると思われます。