パナソニックの特許調査支援サービスが進化
パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は、特許調査支援サービス「PatentSQUARE」の機能を大幅にアップグレードしました。この新しいバージョンでは、外国文献に関する知的財産情報の分析が可能になり、グローバルな特許調査を支援する「知財BIダッシュボード」の機能が強化されています。本機能は、2025年7月から提供が開始される予定です。
特許調査のグローバル化に向けた一歩
特許情報を経営や技術戦略にどのように活用するかは、企業にとって重要な課題です。この「知財BIダッシュボード」では、外国特許文献の分析が追加されることで、国内外の特許情報を一元的に確認し、戦略的な意思決定をサポートします。この新機能により、特許データの可視化や分析がより効率的に行えるようになります。
機能強化の背景
今日、ビジネス環境はますます複雑化し、特許を活用した競争力強化が求められています。このため、企業は「守り」の戦略から「攻め」の戦略へとシフトしています。しかし、多くの企業が直面しているのは、高度な専門知識とコストが必要な外国文献の分析です。そこで、パナソニックは顧客のニーズを踏まえ、知財BIダッシュボードの機能強化を図りました。
知財BIダッシュボードの利用方法
新たに搭載されたダッシュボードでは、目的に応じたテンプレートが用意されています。たとえば、ある企業が特許を出願するべき領域を特定したい場合、グラフを利用して視覚的に確認できます。これにより、従来の煩雑なデータ整理に要する時間が大幅に削減され、効率的に分析を行うことが可能になります。
簡単操作で高度な分析が実現
ユーザーは、出願単位やFamily単位で集計を切り替えることができ、グラフの変更も簡単に行えます。また、国内外の特許文献を包括的に扱い、最大100万件までの分析が可能です。これにより、インタラクティブな分析が実現し、より深い洞察を得ることができます。
さらに広がるイノベーションへの道
パナソニックは今後も、AIやICTを活用したサービスの更なる開発を進め、顧客の特許情報活用を促進していく方針です。特許調査支援サービス「PatentSQUARE」は、1992年の誕生以来、30年以上にわたり、多くの業界で利用され続けています。これまでの実績を踏まえ、常に進化を続けるこのサービスは、特許業務の現場で必要不可欠な存在となっています。
お知らせ
2025年9月10日から12日まで、東京ビッグサイトで開催される「2025 知財・情報フェア&コンファレンス」にて、パナソニックのブース(W3-59)でこの新機能を紹介します。参加を希望される方は、ぜひお立ち寄りください。
まとめ
パナソニックの特許調査支援サービス「PatentSQUARE」は、知財BIダッシュボードの機能強化によって、グローバルな特許分析をさらに効率的に行えるようになりました。企業の知財戦略や事業戦略を強化するための不可欠なツールとなるでしょう。実績に裏打ちされたこのサービスが、今後どのようにビジネスシーンで活用されていくのか、ますます注目が集まります。