ロジスティードが進めたグローバルERP刷新の成果
ロジスティードソリューションズ株式会社は、Hitachi Solutions Asia Pacific Pte. Ltd.(日立ソリューションズグループ)と共に、グローバルな物流ビジネスを展開するロジスティード株式会社の約40拠点のERPシステムを「Microsoft Dynamics 365」に刷新しました。これは2年半にわたるプロジェクトで、中長期的なビジョン「LOGISTEED2030」に向けた重要な一歩です。
業務標準化とガバナンス強化の実現
このシステム刷新は、各国の業務運用や承認プロセスの標準化を実現し、企業全体のガバナンスを強化することを目指しています。これにより、ロジスティードの経費精算や購買業務が統一化され、各国の税法対応も考慮されました。導入によって、決算集計業務の時間を月約8時間から10分未満に短縮することに成功しています。
日本と海外におけるDevOpsを活用した開発手法が大きな役割を果たしました。日立ソリューションズグループは、グローバル展開の経験を活かして、短期間でのシステム導入を支援しました。
プロジェクトの具体的成果
1. 業務の統一と標準化
「Microsoft Dynamics 365」を使い、22カ国の約40拠点で内部統制とグローバルガバナンスを強化しました。これにより、各拠点で異なっていた業務フローや承認プロセスが一元化されました。
2. データ活用基盤の構築
共通データモデルとマスターデータ管理(MDM)を整備し、データの統一的な活用基盤を構築しました。これにより、データドリブン経営を可能にするDX基盤が確立されました。
3. 業務効率の向上
請求、経費精算、購買業務が標準化され、業務効率が大幅に向上。決算集計の時間短縮により、業務が効率的に進行できるようになりました。
背景と課題
ロジスティードは、30の国と地域に1,000を超える拠点を有し、グローバルに物流ソリューションを展開しています。2030年には売上高1兆5000億円、海外比率50%以上を達成するために、グループ全体のガバナンス強化が急務でした。これまで、M&Aによりグループ化した企業のERPシステムは老朽化や保守コストの増加、さらにはシステムがブラックボックス化するなどの課題がありました。
業務プロセスの属人化や制約のあるマニュアルオペレーションもリスク要因とされ、データ和コード体系の不統一がデータ分析の効率を下げていました。これらの課題解決を目指し、ロジスティードソリューションズは複数のパートナーと連携してグローバルなシステム基盤の刷新を進めました。
お客様の声
チーフプロジェクトマネージャーの熊田静氏は、「ロールアウトの優先順位を決める際、日立ソリューションズグループの導入経験が役立った」とコメント。学びを共有しながらプロジェクトを進めることで、納期通りのロールアウトに成功したと述べています。
財務戦略本部の二澤憲一氏は「統一されたERPによって海外法人の統制が図れ、今後はデータドリブン経営を進めていきたい」と事業の拡大に向けた意気込みを見せています。
今後の展望
日立ソリューションズグループは、グローバルな対応力や多数の導入実績、業種知識を活かしたソリューションを提供し続けます。この取り組みにより企業の基幹システムの課題解決を目指し、顧客の意思決定を迅速化し業務の効率を高める取り組みが続けられます。