小林食品株式会社がハラール認証を取得
静岡県焼津市に本社を置く小林食品株式会社が、2025年7月1日付けで田尻工場においてハラール認証を取得したことを発表しました。この認証は、同社が製造する「削り節」と「節類粉砕製品」に対して与えられたもので、特に和食の基本素材に焦点を当てたものであります。ハラール認証を付与されたことにより、ムスリムの方々が安心して日本の伝統的な食文化を楽しむことができるようになることが期待されています。
ハラール認証取得の背景
現在、世界人口の約4人に1人はムスリムであり、ハラール市場はますます拡大しています。小林食品では、この成長する市場に向けて製品を展開する準備を進めてきました。ムスリムのニーズに応えるため、ハラール認証を取得することで、国内外での販路の拡大を図っています。認証取得により、マレーシア、シンガポール、インドネシア、UAE、台湾、香港などの国々に向けて製品が公式に認められることになります。
削り節の魅力と用途
小林食品の削り節は、和食料理の多彩な旨みを引き出すための基本的な素材です。おにぎりや雑炊、チャーハンなど多種多様な料理に応用可能で、特にムスリム市場向けにはアレンジが容易です。飲食店や惣菜製造業者にとって、ハラール対応の材料としての需要が見込まれています。さらに、カップ麺やスープ、パン、お菓子などへの応用も可能であり、原材料としての多用途性が際立っています。
今後の展開
ハラール認証を取得した小林食品の製品ラインナップには、「かつおのふし」「さばのふし」「そうだかつおのふし」などの様々なタイプがあります。製品は、薄削りタイプと破砕品タイプに分かれており、用途に応じて選択できます。また、節類粉砕品には「いわしの煮干し」や「小エビ」もラインナップされており、様々な料理に役立つことが期待されています。
今後の営業形態
現在、ハラール認証製品は受注生産として製造されており、小林食品の公式サイトを通じてさらなる詳細が得られます。ムスリム向けの市場拡大に向けた取り組みが行われており、同社は和食文化をより多くの人々に届けるために努力を続けます。
会社概要
小林食品株式会社は、昭和57年(1982年)に設立され、業務用削り節の製造に特化した企業です。代表取締役社長の小林大介氏が率いる同社は、今後も和食の魅力を追求していくとしています。公式サイトでは、製品情報や問い合わせ先が掲載されています。
小林食品株式会社公式サイト
この取り組みにより、将来的に日本の食文化が国際的に確固たる地位を築くことが期待されます。