Ms.Engineerが目指す新たな社会の実現
女性のIT人材育成に特化したMs.Engineer株式会社が、インパクト・キャピタル1号投資事業有限責任組合および合同会社K4 Venturesからの支援を受け、5.7億円の資金調達を成功させた。この資金を元に、さらに多くの女性がデジタルスキルを習得し、経済的自立を推進することを目指す。
Ms.Engineerの概要
Ms.Engineerは、女性向けのオンラインブートキャンプを運営しており、未経験者が平均8ヶ月でAI・IT技術を習得できるプログラムを提供している。スキルフレームワークには「AIスキル」「ソフトウェア開発スキル」「ビジネススキル」が含まれ、アクティブラーニングとAI技術を融合させたカリキュラムが特徴だ。さらに、受講生には経済産業省と厚生労働省の認可を受けた受講費用の最大80%補助も提供されている。修了生は、ITスキル標準(ITSS)レベル4相当として認定されており、平均年収は日本女性の平均を大幅に上回る484万円に達する。
資金調達の背景と目的
Ms.Engineerは「日本の賃金格差を解消する」という明確なビジョンの下、女性のデジタルスキル習得を促進している。今後は、全国の女性たちがAI・IT人材としてさらに活躍し、地域に貢献することを目指している。資金調達により、事業拡大、人材採用、新しいプログラムの開発、全国展開が実現すると期待されている。
投資家評価
投資を行ったインパクト・キャピタル1号投資事業有限責任組合の築地宏弥氏は、「Ms.Engineerは女性が自分の望む生き方を実現するために、新たなキャリアの選択肢を提供している」と評価している。一方、関西電力株式会社の丸井直子氏も「当社の理念に共感し、資本業務提携を結んだ」とし、今後の期待を寄せている。
女性の社会貢献
代表取締役のやまざきひとみ氏は、資金調達への感謝を表しつつ、日本の賃金格差を解消するための女性デジタル人材の育成が重要であることを強調した。これからも、次世代の日本のために産業界と国、地方自治体が一丸となって女性のスキルアップをサポートしていく必要があるとの考えを示している。
Ms.Engineerの未来
今後もMs.Engineerは女性デジタル人材の育成、賃金格差の解消、地方創生という社会課題に真正面から取り組んでいく。彼女たちがAI・IT技術を駆使して、新たなキャリアを切り開く姿は、日本の働き方を大きく変えていくことだろう。資金調達を経てさらなる成長を遂げるMs.Engineerの活動から目が離せない。