AUTHENTIC JAPANが参加する2025年欧州ミッションの意義
株式会社AUTHENTIC JAPAN(本社:福岡市中央区)は、福岡市が主催する「欧州ミッション」(2025年11月)に選ばれたことを発表しました。このミッションでは、フィンランドのヘルシンキ市やスウェーデンのマルメ市など、欧州のスタートアップ支援機関や行政機関を訪問し、相互の安全・防災分野での連携機会を見出すことを目的としています。特に、世界最大級のスタートアップイベント「SLUSH2025」 にも参加が予定されています。
福岡市のグローバルスタートアップ都市戦略
福岡市は、スタートアップ企業や事業会社の海外進出を支援する「グローバルスタートアップ都市」としての取り組みを強化しており、毎年オフサイトでのミッションを開催しています。2025年のミッションでも、ネットワーキングや企業訪問を通じて、地域の技術やビジネスが国際的に展開できるよう、強力な支援を行います。この機会を活かし、AUTHENTIC JAPANは長年の経験をもとに、現地のパートナーとの共同で新しい安全モデルの構築を目指します。
現地連携による安全モデルの共創
AUTHENTIC JAPANは「ココヘリ」という山岳捜索サービスを展開しています。日本国内での行政や救助機関との協力を通じて、安全分野での官民連携を培ってきた実績があります。今回の欧州ミッションでは、これまでのノウハウを基に、現地の支援機関や行政との対話を重ね、安全管理モデルを共同で実証することを目指しています。地域防災や市民参加型のインフラ構築にも関心を寄せており、その共創を通じ新たなビジネスチャンスを模索します。
北欧におけるデジタル技術の応用
北欧ではデジタル技術を用いた安全管理が先進的に進められていますが、地域コミュニティや民間事業者の参加をより促進できる仕組み構築が求められています。AUTHENTIC JAPANはこのミッションを通じて、現地の行政機関やスタートアップ支援団体との関係を深め、共通の課題を可視化し、情報連携の仕組みを策定する方針です。このように日本で培った官民協働の知見を、国際連携へと拡大させることが期待されています。
ココヘリの特徴と実績
「ココヘリ」は、国内唯一の民間へリ捜索サービスで、山岳遭難者の位置情報を迅速に特定することが可能です。専用の発信機を持つ会員が自然環境での活動を行う際、発信機の電波を通じて捜索が行われ、従来の方法ではかかる時間を大幅に短縮します。事故発生時は、山域を特定した状態で迅速にヘリやドローンを出動させ、登山における安全性を高めています。この優れた性能により、会員数は17万人を突破するまで成長しました。
代表者略歴
AUTHENTIC JAPANの代表取締役社長、久我一総氏は1978年に福岡市に生まれ、西南学院大学を卒業後、2002年にパナソニックシステムネットワークスに入社しました。UKの子会社での経験を経て、2011年に自身の会社を立ち上げ、以来安全分野でのビジネス展開を推進しています。
2025年の欧州ミッションは、AUTHENTIC JAPANにとって新たな挑戦であり、国内外の官民連携を通じて、地域社会における安全措置の強化に向けて重要なステップとなるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。