日本政府観光局が中国向けに旅行体験を提供する新施策を開始

日本政府観光局が中国向け観光体験を強化

新型コロナウイルスの影響で国際旅行が制限される中、日本政府観光局（JNTO）は、中国人観光客をターゲットにした新たな観光PR事業を立ち上げました。この施策は、アリババグループの「フリギー」と「天猫国際」というプラットフォームを活用し、バーチャルツアーとライブコマースを組み合わせた独創的な旅行体験を提供します。

新たな旅行体験

国際的な旅行が困難な状況ですが、JNTOは中国人観光客に日本の魅力を届けるために工夫しました。バーチャルツアーでは、日本全国各地の観光資源を紹介し、ライブコマースを通じて特産品の実演販売を行うことにより、観光体験とショッピングが同時に楽しめる内容となっています。

これにより、オンラインでの旅行体験がリアルなものとなり、視聴者は気軽に日本の文化や特産品を感じることができるのです。特に、沖縄の三線演奏や伊勢志摩の真珠取り出し体験、金沢の金箔貼りなど、各地の特色を活かしたエンターテイメント性の高い要素が取り入れられています。

成果と反応

このプロモーションは、2021年9月から2022年3月にかけて行われ、合計8回のライブ配信を実施しました。累計視聴者数はなんと135万人を超え、その中でも東北地域の回は43万人以上の視聴を記録するなど、参加者からは非常に好評を得ました。視聴者からは「日本に行きたい」というコメントが多く寄せられ、各地域の特産品購入にもつながり、多くの消費が促進されました。

ライブコマースの実施

本施策では、視聴者がバーチャルツアーを楽しむだけでなく、オンライン配信画面から直接各地域の特産品を購入できるように設計されています。これは、特に中国市場における消費者ニーズの多様化や巣ごもり需要を考慮したもので、人気商品には日本酒や化粧品、スナック菓子、雑貨まで多岐にわたる商品がラインナップされています。

特に、スキンケア商品や日本酒は中国人消費者の間で高い人気を誇り、販売につながる結果が出ています。