エクサウィザーズグループと神戸大学が医療AIで新たなリハビリを切り拓く
株式会社エクサウィザーズのグループ企業、ExaMDは、神戸大学及び医療法人康雄会西記念ポートアイランドリハビリテーション病院と共同で、AIを活用した膝関節手術後の歩行分析に関する新たな研究を開始しました。本研究では、ExaMDの医療用AI歩行分析アプリ「LocoStep」を活用し、人工膝関節置換術(TKA)を受けた患者の歩行機能の向上を目指します。
研究の背景と目的
人工膝関節置換術は、変形性膝関節症の治療において非常に重要な手術ですが、術後の歩行機能の回復が行われなければ、患者の生活の質(QOL)に悪影響を及ぼす可能性があります。これまでの歩行評価手法は、三次元動作解析装置など高価な設備や専門的なスタッフが必要であり、現場での運用には多くの制約がありました。
近年、スマートデバイスやAIを活用した歩行分析が進化していますが、特にTKA患者に関する臨床データはまだ不足しています。このような背景を踏まえ、ExaMD、神戸大学、西記念ポートアイランドリハビリテーション病院の3者によって、実際の医療現場で使える歩行評価方法の確立を目指す共同研究が行われることになりました。
研究の主な特徴
本研究では、AIによる歩行分析が「どのような指標で」「どの程度」臨床評価と結びつくのかを検証します。これにより、歩行機能の改善に資する具体的な知見を提供できることを期待しています。さらに、日常診療のワークフローに容易に組み込める評価手法を検討することで、医療AIの実用化を図ることも重要な目標です。
期待される成果
この研究により、以下のような成果が期待されています:
- - リハビリテーションの質の向上: AIによる客観的な歩行評価が、更に適切なリハビリテーション計画の策定に寄与することが期待されています。
- - 歩行評価の効率化: 従来は経験者の主観に依存していた評価方法をAIが定量化し、評価の一貫性向上や時間短縮が図られる見込みです。
- - 医療AIツールの開発: 本研究で得られる知見を基に、LocoStepの機能強化や新機能の開発が進められます。
今後の展望
得られた成果は研究期間終了後、学会発表や論文を通じて広く公表する予定です。AI技術が医療現場にどのように役立つのか、益々の期待が寄せられています。
ExaMDについて
ExaMDは、2024年2月に設立された医療用AI技術のスタートアップで、AI開発のエクサウィザーズが100%出資しています。AIを活用した歩行分析を通じて、超高齢社会における社会課題の解決に挑んでいます。Medicinal AIの分野では、特に認知症関連のプロダクト開発に注力し、2025年には厚生労働省から革新プログラム医療機器指定制度の優先審査対象に指名された実績があります。
今後も、医療機関や研究機関、さまざまなパートナーと連携し、B2BやB2B2Cの形での社会実装を進める予定です。詳細な情報はExaMDの公式ウェブサイトをご覧ください。