高校生たちが考える渋谷の未来とSDGsへの挑戦
2023年3月26日、東京都渋谷区で東急不動産ホールディングスと学生団体ollyが共同で開催した「高校生SDGs会議」が注目を集めました。このイベントは、地元の高校生たちが自らの視点で渋谷のサステナビリティについて議論し、企業に提案を行うものです。
若者の声が企業との架け橋に
当社は2030年に向けた長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を掲げ、階層的な未来を描いています。その中で、高校生は未来世代として重要なステークホルダーです。この会議は、ollyが発足した当初から続くプロジェクトであり、高校生たちが企業に自分たちの声を届ける貴重な機会を提供しています。
ゴミ拾いを通じて実践するSDGs
今回の会議では、単なる議論に留まらず、渋谷でのゴミ拾いも同時に実施されました。ollyとしては初の試みで、参加高校生は環境問題に対して具体的な行動を取ることで、地域のクリーンアップに貢献しました。高まるサステナビリティへの意識を体現するこの活動に、参加者たちは熱心に取り組みました。
商業施設を訪れて環境を学ぶ
会議では、渋谷の商業施設である渋谷サクラステージ、渋谷フクラス、東急プラザ原宿「ハラカド」、東急プラザ表参道「オモカド」といった場所を見学し、それぞれの環境・サステナビリティへの取り組みを学ぶ機会も設けられました。高校生たちは、これらの事例を通じて「選ばれる商業施設とは何か?」について活発に議論しました。
学生団体ollyの成り立ちと成長
ollyは、「なりたい自分を見つけて目指す社会実践コミュニティ」として、高校生や大学生が主体となって活動しています。2021年に設立され、当初はわずか5名のメンバーからスタートしましたが、今では103名にまで成長。彼らは、SDGs会議や渋谷のクリーンアップ、さらにはYouTube番組など多彩なプロジェクトに取り組んでいます。
地域活性化の新たな可能性
ollyのリーダーである高校生たちは、地域活性化に向けた新たな可能性をこの会議を通じて追求しました。若者たちの自由な発想から生まれるアイデアが、企業とのコラボレーションの中で具体化していくことを期待しています。「高校生SDGs会議」を通じて、地域の未来に対するビジョンを一緒に育てていく姿勢が伝わってきます。
環境経営の重要性
東急不動産は「環境先進企業」を目指し、再生可能エネルギーの導入等を積極的に進めています。2022年には、保有施設の使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替え、2024年度にはRE100の達成を認定されました。こういった努力は、より持続可能な社会を築くための重要な一歩です。このように、企業と若者の関わり合いが強まることで、未来の社会がより良いものになることが期待されます。
結論
高校生たちが渋谷の未来を考えるこのイベントは、ただの討論の場ではなく、実際に行動を起こす重要な機会となりました。彼らの努力と提案が実を結び、サステナブルな社会が広がっていくことを願っています。今後も、こうした若者たちの活動が地域や社会にどのように影響を与えていくのか、大変楽しみです。