香港TRCチーム、FDJ2国際ドリフト選手権で躍進
Formula Drift Japan 2(FDJ2)国際ドリフト選手権が福島のエビスサーキットで盛況のうちに開催され、香港TRCレーシングチームが改めてその実力を示しました。競技は白熱し、様々な国から集まった競技者たちが繰り広げる激闘が話題を呼びました。特に注目を集めたのは、KCM Trade x TRCのKen Yeung選手が見事ベスト16に進出し、RSR x TRCのTimmy Woo選手も32強に名を連ねたことです。これにより、香港のドリフトシーンが一層盛り上がりを見せています。
多様性と実力を兼ね備えたTRCのメンバー
TRCは、豊富な経験を持つメンバーで構成されており、特にチームマネージャーのJames Tang(鄧智侖)は20年以上にわたりレース界で活躍しているベテランです。今大会では、ワインビジネスのHubert Li選手、AGM Motor創業者のKen Yeung選手、フィンテック業界のCEOを務めるRyan Tsui選手、さらにRCドリフト世界選手権の覇者であるTimmy Woo選手が一堂に会し、それぞれの強みを生かしたチーム編成が魅力的でした。
驚異的なパフォーマンスを発揮
大会中、Ken Yeung選手(Toyota ALTEZZA/SXE10)は、単走競技で73点を記録し、堂々の32強入りを果たしました。続く追走でも高い技術を発揮し、ベスト16への進出を決めました。また、Timmy Woo選手(Toyota GR86/ZN8)も安定した走りで32強に進出。彼のRC競技での経験が、実戦でのパフォーマンスとして見事に発揮された瞬間でもありました。さらにRyan Tsui選手とHubert Li選手も、それぞれ好成績を残し、次の試合に向け有意義なデータと経験を積み上げています。
チームの協力体制が勝利を支えた
練習走行の最中に発生したトラブルにもかかわらず、TRCのメカニックたちは即座に対応し、わずか5分で車両のパーツを交換。短時間での復旧が可能だったのは、チーム内の組織力と綿密な準備があったからです。この迅速な対応が、競技における勝利の鍵となりました。
香港ドリフトの未来を切り開く
FDJ2国際ドリフト選手権での成果により、TRCは香港のドリフト界に新たな活力をもたらしています。次の挑戦として、7月には14歳の若き才能Julian Kwokが参戦予定です。チームは香港スピリットを体現し、さらなる成功を目指して活動を続けることでしょう。
TRC(TYPE R CLUB)について
TRCは2000年に設立され、珠海国際サーキットを拠点に活動を展開しているチームです。チームメンバーには香港のレーサーや経営者が名を連ね、アジアの主要レースにも精力的に参加しています。2019年にはCEC国際GT4クラスで年間チャンピオンを獲得。KCM TradeやRSRとの提携により、国際的な舞台でも活躍し、次世代のドライバーの育成やドリフト文化の発展にも注力しています。