横浜市医療広報の改革
2018-10-10 11:01:32
2025年問題を見据えた横浜市の新たな医療広報プロジェクト
2025年問題を見据えた横浜市の医療広報プロジェクトの始動
横浜市が新たに取り組む「医療の視点」プロジェクトは、急速な高齢化社会の到来に伴う「2025年問題」に立ち向かうものです。2025年にはおよそ100万人の市民が65歳以上になると予測されており、医療ニーズの増加が懸念されています。この状況を受けて、横浜市は「よこはま保健医療プラン2018」に基づき、医療提供体制の整備に向けた施策を進めることを決定しました。
2025年問題と横浜市
横浜市では、高齢化が進む中で、医療に関する意識を共有することが求められています。平成28年度に実施された「横浜市民の医療に関する意識調査」では、医療機関の役割を理解し、それに関連する医療機関を特定できている市民はわずか18.5%にとどまりました。特に、医療を必要としない人々にとっては、医療情報が身近に感じられないことが課題です。このため、市民・医療従事者・行政が共通の認識を持つことが、安心して暮らし続けられる横浜の実現に向けた一歩となるでしょう。
プロジェクトの具体的な取組
「医療の視点」プロジェクトでは、まず広報のコンセプトを統一し、横浜市の医療情報であることが一目で分かるようにします。広報のトーンやマナーを整えることで、異なる情報発信でも一つのブランドとして認知されることが目指されます。
また、民間企業と連携を強化し、彼らの強みを生かすことで、より魅力的で印象に残る広報活動を行います。これにより、市民に対して医療情報が伝わりやすくなることを目指しています。具体的なアクションとして、11月には「視点を変える展」イベントが開催される予定です。このイベントでは、親子連れが楽しむ謎解きや写真撮影を通じて、医療についての意識向上を図ります。
今後の展望
さらに、「医療の視点」専用のWebページが開設され、医療情報が整理され、広く市民に伝えられることになります。専門のメディアとも連携を図り、正確かつ充実した情報提供に努める予定です。この取り組みは、単なる情報発信にとどまらず、市民参加型のコンテンツ拡充も計画されています。今後も多岐にわたる取り組みを展開し、医療に関する意識を高める施策を進めていくとのことです。
このような施策が市民に根付くことで、2025年問題に向けた準備が整えられ、すべての市民が安心して医療にアクセスできる社会が実現されることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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横浜市
- 住所
- 横浜市中区本町6丁目50番地の10
- 電話番号
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