堀田木工所の学習机「Quon」が第17回キッズデザイン賞を受賞！

堅実なサステナブルデザインの先駆け、学習机「Quon」

広島県に本社を構える堀田木工所が製造する学習机「Quon（クオン）」が、第17回キッズデザイン賞において「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で受賞しました。この賞は、子どもやその育成に配慮した製品やサービスを表彰するものであり、堀田木工所としては初の受賞となります。

Quon（クオン）の特徴

「Quon」は、長く使えることを念頭に置いたデザインが特徴です。デスクは丸みを帯びた形状で、座ったり立ったりの動作がしやすい構造になっています。また、成長に応じて形を変えることができる組み換え可能な上棚も備えており、使う子どもの成長に寄り添う工夫がされています。

さらに、環境に配慮した材料選びも重要なポイントです。使用されているホワイトオーク材は、管理が行き届いた森林から伐採された認証木材であり、バイオマス素材「PALM LOOP®ボード」を採用することで、温室効果ガスの削減に寄与しています。データによると、1セットで約10.9kgのCO2削減効果があり、これは500mlのペットボトル換算で約10,900本分に相当します。

MIRAIE Sustainable Project

「Quon」は、持続可能な社会を目指す「MIRAIE Sustainable Project」の一環として開発されました。このプロジェクトでは、以下の四つのコンセプトが掲げられています。

1. 持続可能な森林資源：北米産のホワイトオーク材は植林量が伐採量を上回る持続可能な資源です。
2. 温室効果ガスのバイオマス素材：廃棄されるパームオイルの原料を再利用した「PALM LOOP®ボード」を使用し、環境への配慮を実現。
3. ロングライフデザイン：成長する子どもに合わせて永く愛用できるデザインを追求。
4. 遺児支援への寄付：「MIRAIE Sustainable Project」から得られた売上の一部は、遺児支援などの活動に寄付されます。

キッズデザイン賞の意義

キッズデザイン賞は、2007年に設立され、「子どもたちが安全に暮らす」「感性や創造性を育む」「子育てしやすい社会をつくる」というテーマのもと、これらを実現するための優れたデザインを広く認知させる目的で行われています。特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催し、経済産業省や内閣府などが後援しています。

堀田木工所の「Quon」は、持続可能な未来を築くための一歩として、環境に配慮した製品として多くの家庭に届くことが期待されています。教育における重要なツールである学習机が、子どもたちの夢を支えるだけでなく、持続可能な社会を実現するための大きな力となるでしょう。