工事不要の新時代！テレビアプリPoC開発の舞台裏

新たなテレビ体験を提供するPoCアプリ開発の舞台裏

株式会社コミュニティネットワークセンター（以下、CNCI）は、既存の放送事業をデジタルトランスフォーメーション（DX）によって革新するべく、新しいテレビアプリのProof of Concept（PoC）を開発しました。このプロジェクトの大きな特徴は、わずか3か月という短い期間で実現したことです。

放送ビジネスに迫る変革の波

近年、テレビ業界では映像配信サービスやデジタルデバイスの台頭によって、従来の放送モデルが大きな変革を求められています。CNCIでは、過去5年間でチャンネル加入者数が減るなど、視聴者のニーズに応じた新サービスの必要性を痛感していました。こうした市場の変化に対して、IP化による放送のDXが急務であると認識しています。しかし、変革のためには具体的なアプリの存在が不可欠でした。そこで、CNCIは株式会社Enlytにアプリ開発を依頼しました。

Enlytの役割と開発プロセス

Enlytは、CNCIが直面している課題を解決するために、様々な取り組みを行いました。特に注力したのは、迅速な開発体制の構築です。すでに「CloudTV」プロジェクトを通じて得た技術と知見を活かし、必要な機能をアジャイル開発手法でスピーディーに構築しました。また、アプリケーションを実地で操作することによってフィードバックを受ける「見える化」プロセスを取り入れ、関係者とのコミュニケーションを円滑にしながらプロジェクトを進行させました。

デザインにおいても、Figmaを使ったモダンなUI/UXデザインを採用しました。アプリのロゴも社内投票により決定するなど、クライアントを巻き込んだ参加型の開発プロセスを重視しました。これにより、関係者全体がアプリ開発に積極的に関与することができました。

クライアントの満足と今後の展望

PoCアプリは短期間で完成し、クライアントからは「非常にスピーディーで品質も高く満足している」といった高い評価を受けました。実際に動作するアプリに触れることで、商用化に向けた議論が進み、今後のサービスモデルの確立に向けた大きな一歩を踏み出すことができました。

CNCIは、ケーブルテレビ事業からスタートし、今ではインターネット通信やeスポーツ、テクノスポーツの企画運営と幅広い事業を展開しています。これからも、新しい技術を活かしたサービスの提供に挑戦していくでしょう。