地方の老舗書店が新たな挑戦を開始
山陰地方に位置する創業153年を迎えた「今井書店」が、地元の若手漁師たちと手を組み、新しい取り組みを始めます。このプロジェクトは「食」と「文化」を結びつけ、地域の特産品である新鮮な魚を全国に届けることを目指しています。
今井書店は、単なる書店ではなく、地域の文化を支える存在として、多くの人々に親しまれてきました。この度の新企画では、漁師たちが日々の努力で獲る魚たちをオンラインストアを通じて販売し、その背景にある物語もお客様に提供します。朝早くから漁に出る漁師の姿、季節ごとに変わる海の情景、魚の変遷などが織り成す物語を、食文化を通じてお届けするのです。
地元漁業との連携
このプロジェクトは、島根半島の「御津フィッシャーマンズファクトリー」との連携によって実現しました。漁師たちは持続可能な漁村を目指し、知恵を絞り行動しています。今井書店とのコラボレーションは、地域の活性化に貢献するだけでなく、漁師たちの挑戦を応援する形にもなっています。この試みを通じて、地域の未来をつなぐ新しい価値を創造することが期待されています。
書店ならではの文化的提案
“書店だからこそできる”という考えのもと、今井書店では、魚の加工品の販売に加えて、各商品に「この魚に合うおすすめの1冊」を提案します。魚と本を組み合わせることで、お客様にはより深い体験を提供できるでしょう。今井書店の熱意あふれる文化的提案は、他の書店や店舗と差別化される要素にもなります。
漬け丼の試食・販売会も実施
この取り組みの一環として、2025年9月14日(日)には、今井書店松江本店店頭で「漬け丼」の試食と販売会が行われました。この際、関連する書籍を集めたブックフェアも開催され、約70名のお客様が訪れました。地域の文化と食を一層深く理解してもらうためのイベントとして、多くの人に支持されました。これからもこのような取り組みを広げていく予定です。
今後の予定
新しいサービス名は、「本屋だから届けたい“物語”のある魚屋さん」。この取り組みは2025年9月25日から開始されます。興味のある方は、ぜひオンラインストアをチェックしてください。地元の漁師の挑戦を応援するこの活動が、書店という文化の場から新たな価値を発見することにつながることを心から願っています。
興味のある方は、ぜひ今井書店の松江外商部までお問い合わせください。写真や動画素材の提供、漁師や書店担当者へのインタビューも随時受け付けていますので、お気軽にご連絡いただければと思います。