クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」と山梨の魅力
日本の豊かな文化を体験する新しい旅のスタイルが、クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」にて展開されています。2023年7月20日より就航したこの船は、郵船クルーズとアンカー・シップ・パートナーズの提携で誕生した、47都道府県それぞれの特色を反映した新しいプロジェクト「ASUKAⅢ meets 47都道府県」の一環として、山梨の魅力を存分に感じられる「山梨ルーム」をプロデュースしています。
このプロジェクトでは、地域金融機関が中心となり、各県の特色を活かした空間を創出することにより、日本全国の地域創生を推進しています。山梨中央銀行が手がけた「山梨ルーム」は、「心ほどける山梨、五感で味わう上質な時間」をテーマにしており、実際に山梨の地元産品を取り入れています。
山梨ルームの特徴
約1年の準備期間を経て完成した「山梨ルーム」は、ミッドシップスイート(客室番号1054)として位置付けられています。以下の事業者からの製品を厳選し、客室内の装飾やアメニティに使用しています。
- - ㈱印傳屋上原勇七(甲府市): ポーチ
- - ㈱中村商事(都留市): ワインパミスフェイスマスク
- - ㈱Unsungs&Web(南アルプス市): ファブリックミスト
- - ㈱Ami Nature(笛吹市): ピュアドライフルーツ
- - ㈱ヒルズファーム(中央市): 葡萄ジュース
- - ㈲山十製紙(身延町): 和紙の絵葉書
- - 渡辺千明氏(南部町): 茶篭(竹工芸品)
- - 山梨みらい農業協同組合 南部茶業センター(南部町): 南部茶
- - ㈱槙田商店(西桂町): 傘(晴雨兼用)
- - ㈲富士山みはらし(富士河口湖町): ドリップパックコーヒー
これらの品々は、山梨の地元の風土や文化を反映した商品であり、宿泊者がこの土地ならではの掘り出し物に触れることを可能にしています。
経済への影響
「山梨ルーム」は、ただの客室にとどまらず、山梨の地域産品のブランディング強化を図る役割も担っています。多くの訪問者に山梨の良さを知ってもらうことで、県内への誘客を図る意図もあります。この取り組みを通じて、地域の活性化や経済の振興につながることが期待されています。
また、地域金融機関が中心に進めるこのプロジェクトは、他のエリアにも波及して、より多くの地域資源を活かした新たなモデルケースとなるでしょう。
まとめ
クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」の「山梨ルーム」は、山梨の素晴らしい文化や製品を再発見する機会を提供します。地元の魅力を最大限に生かしながら、地域をつなぐ役割を果たすこの取り組みを通じて、多くの人々が山梨の美しさやおもてなしの心に触れることができるのです。次回のクルーズ旅行では、「飛鳥Ⅲ」で特別な体験を求めてください。