寄り合い所「また明日」
2019-12-20 16:55:32
地域共生社会を実現する新たな寄り合い所「また明日」の魅力
新しい時代の共生を実現する「また明日」
2019年12月19日に発売された書籍「新しい時代の共生のカタチ~地域の寄り合い所『また明日』」は、最新の共生社会の在り方を示す重要な一冊です。乳幼児と要介護老人が共に過ごし、助け合うこの施設は、かつてのアパートを改装したユニークな造りで、地域の人々にとって新たな出発点となっています。
「また明日」の特長とは?
「また明日」は、保育所、認知症デイホーム、地域の寄り合い所、これらの機能が一つになった非常に画期的な施設です。ここでは、要介護老人や幼児が自発的に助け合い、共に生きるという新しい社会を体現しています。一般的な介護施設ではなく、利用者同士の自然な関わりが重視されているのです。
施設内では、子どもたちがお年寄りを気遣い、お年寄りは子どもたちの世話をするなど、役割が逆転することもあります。例えば、赤ちゃんに離乳食を与えるおばあちゃんや、2歳の子どもが「どうぞ」とお年寄りに手を差し伸べる場面も見られます。指示することなく、皆が自分の意思で行動し、助け合う関係が築かれています。また、肩書きや立場を超えた、自然な人間関係が育まれる場所でもあります。
施設での交流と心の動き
書籍では、「また明日」での生活の一場面を写真と共に紹介しながら、お年寄りや子どもたちの心の動きを描写しています。ここでは時に泣き、笑い合う穏やかな時間が流れ、世代を越えた交流が生まれています。このような環境づくりは、子どもの成長を促し、お年寄りにとっても新たな喜びをもたらしています。
さらに、東京大学名誉教授の汐見稔幸氏と「また明日」代表の森田眞希氏との対談も収録されており、共生社会を実現するためのヒントが示されています。豊かな経験と知識から得られた考え方は、これからの社会に必要な共生の形を考える上で重要な参考になるでしょう。
「また明日」の目指す未来
この施設は、地域共生社会のモデルとしての存在価値が高いです。お年寄りの笑顔を引き出す子どもたち、そして育児に悩むお母さんの緊張を和らげる存在として、世代を超えた交流が自然に行われていることは、現代の社会が求めるヒューマンタッチを示しています。「また明日」という名称には、地域の人々が明日もまた会える、そして支え合う社交の場としての意味が込められているのです。
まとめ
「また明日」という地域の寄り合い所は、ただの施設ではありません。ここで育まれる人と人との絆は、共生社会の実現へと導いています。太田美由紀氏の著作を通じて、これからの時代に必要とされる共に生きる社会の在り方について再考してみてはいかがでしょうか。未来の社会を見据えた、この寄り合い所の活動は、私たちに多くのことを教えてくれるに違いありません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社風鳴舎
- 住所
- 東京都豊島区南大塚2-38-1MID POINT 6F
- 電話番号
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03-5963-5266