2024年度の上高地線輸送人員、訪日外国人旅行者が増加中

2024年度鉄道上高地線輸送人員の動向

アルピコホールディングス株式会社の連結子会社、アルピコ交通株式会社が運行する上高地線の2024年度輸送人員についてのデータが発表されました。この報告は、特に近年の旅行業界の回復状況を反映しています。

輸送人員の概要

2024年度の定期旅客の輸送人員を見てみると、以下のような数値となっています。まずは定期旅客の内訳として、通勤定期の利用者が221千人で、前年度と比較して9千人の増加が見られました。しかし、2019年度と比較すると、19千人の減少が記録されています。また、通学定期については841千人で、前年よりも21千人減少し、2019年度との比較では94千人の減少となっています。

これらの数値からも分かる通り、特に通学定期の利用者数はトレンドに影響を受けやすい状況にあります。

増減要因の分析

輸送人員の変動には、それぞれの要因が影響しています。定期外のお客様に関しては、訪日外国人旅行者の増加や国内旅行需要の高まりが寄与しており、2023年度比で108%、2019年度比で117%といった好調な数字が出ています。これにより、上高地線の利用が活発化していることがわかります。

一方で、定期利用者に関しては、テレワークやオンライン授業の普及が影響し、2023年度比で99%、2019年度比で90%と回復が見られません。特に、仕事や学業がリモートで行われるケースが増えたことで、通勤や通学の需要が薄れていることが要因として挙げられます。