新時代のがん治療! ゲノム医療が切り開く未来
医療法人医誠会が主催する第189回ホロニクス公開医学講座が、8月9日(金)に「新時代のがん治療! ゲノム医療が切り開く未来」をテーマにオンラインで配信されました。この講座では、がん治療の最前線であるゲノム医療の基礎知識や具体的な治療プロセス、その将来展望まで幅広く解説されました。
ゲノム医療の概要
ゲノム医療とは、患者の遺伝子情報を基に最適な治療法を選定する手法です。これにより副作用を最小限に抑えながら、高い治療効果を実現することが可能です。講演では、遺伝子の構造やがんの発生と関連する遺伝子変異についても触れられました。
プレシジョン医療の実践
医誠会国際総合病院の三木義男医師が、プレシジョン医療や分子標的薬、コンパニオン診断について解説します。これらは、がん治療において個々の患者に対して効果的なアプローチを提供する重要な技術です。特に、がん遺伝子パネル検査により、患者に適した治療法を選択するプロセスが進化しています。
リキッドバイオプシーによる診断
また、新技術であるリキッドバイオプシーについても紹介されました。この手法を用いることで、血液から簡単にがんに関連する遺伝情報を取得でき、早期診断に役立てることが期待されています。リキッドバイオプシーは、将来的にがん治療法や診断法の革新を促進する重要な技術とされています。
がんゲノム医療の未来
医誠会は「ゲノムのある診察室」と称し、ゲノム医療の実践的な窓口を設置し、実際の診療に役立てる取り組みを行っています。医療法人医誠会は1979年に設立され、大阪を拠点に全国で病院やクリニックを運営し、地域医療に貢献している実績があります。
24時間救急体制
同院は救急医療においても力を入れており、24時間365日体制で緊急対応を行っています。患者の重症度に応じて専門の医師や看護師が迅速に対応し、「断らない救急」「待たせない救急」を実現しています。これにより、令和3年度には府内での救急搬送件数が第1位、全国で第10位に輝く成果を上げました。
まとめ
医療法人医誠会のホロニクス公開医学講座を通じて、今後がん治療においてますます重要になるゲノム医療の理解が深まることでしょう。がん患者にとって、個別化された治療法の普及は希望の光です。未来のがん治療がどのように進化していくのか、ますます注目が集まります。