アサヒグループ食品が「Go Insight」を導入
アサヒグループ食品株式会社は、ゴウリカマーケティングが提供するショッパー行動解析サービス「Go Insight」を導入し、顧客の行動分析を通じた販売促進手法の革新に取り組んでいます。
導入の背景
同社が注目したブランドは、市場において一定の認知度を得ており、商品を売場でしっかりと展開できているものの、さらなる売場効率の改善が目指されていました。これまで商品視点からの提案や基本的な棚割りを行っていましたが、顧客の購買行動を直接観察する必要があると感じていたのです。結果として、より的確な棚提案を行い、コンタクト率を高めるための手段を模索していました。
課題と導入効果
課題
特に求められていたのは、売場効率の向上です。これには、実態調査を実施し、その結果を可視化するための根拠の示し方が求められました。従来のPOSデータだけではなく、顧客のリアルタイムな反応をもとにした新たな売場構築の必要性が指摘されたのです。
効果
このサービスを導入したことで、以下の2つの大きな効果がありました。
1. ID-POSデータだけでは掴めなかった「購入」や「接触」行動を、カメラ画像データを用いて確認できるようになりました。たとえば、「手に取ったが購入しなかった」ケースも具体的に確認でき、実態に即した分析が可能になりました。
2. 個々の製品の数値のみならず、他のカテゴリーとの比較分析もできるようになり、より高度な市場戦略が推進できるようになりました。
さらに、導入にあたっては、調査設計に盛り込まれていなかった点についても有益な情報が得られたとのことです。
Go Insightとは
「Go Insight」は、実店舗の天井カメラ画像を利用して消費者行動を分析するリサーチソリューションです。これまでは収集が難しかった情報、例えば製品への接触や売場での滞在時間といった行動を細かくデータ化し、新たなインサイトを得ることを目的としています。
同社は、Go Insightに基づいたインタビュー調査やアイトラッキング調査など、広範なメニューを提供し、より深い消費者行動の解析を進める考えです。こうした手法を通じて、販促活動や商品展開に寄与することを目指しています。
企業情報
ゴウリカマーケティング株式会社は、東京都渋谷区に本社を置き、マーケティング部門のDX推進や様々な販促物のサプライチェーン最適化、業務効率化システムの提供などを行っています。2023年6月にはMBOを実施し、コニカミノルタグループから独立して新たな一歩を踏み出しています。
まとめ
アサヒグループ食品が「Go Insight」を導入することにより、消費者行動のリアルなデータ分析を活用し、売場効率の向上や販売戦略の最適化を推進しています。今後も新たなマーケティング手法が進化することが期待されます。
さらに詳細な導入事例については、こちらのリンクからご確認いただけます。