美濃市に新たな文化拠点『紙遊』がオープン
岐阜県美濃市の伝統とも言える美濃和紙の魅力を五感で体験できる新しい施設『紙遊』が、2025年4月26日(土)にグランドオープンします。この直営店は、創業190年を誇る古川紙工株式会社が運営し、美濃和紙の製造と流通の中心地である美濃市に位置します。
和紙の歴史と新たな体験
古川紙工が手がける『紙遊』は、美濃和紙の1300年にわたる歴史を尊重しつつ、現代的な感性も取り入れた新しいスペースです。美濃市の“うだつの上がる町並み”にある元紙の倉庫を活用したこのお店は、「和紙と営む丁寧な毎日」をテーマにしています。訪れると、品揃えの豊富さと美しい和紙の作品が迎えてくれます。
想像以上の世界が広がり、古川紙工の人気商品である「そえぶみ箋」やレターセット、金封などの文具に加えて、個性的で多様な雑貨や美濃和紙そのものを購入することができます。
紙漉き場やカフェの設置
『紙遊』はただの物販店ではありません。紙漉き場やカフェ、さらにはワークショップのスペースも設けた多機能なプロジェクトです。これにより、訪れる人々は美濃和紙の製造過程を「見て、知って、体験する」という貴重な機会を得ることができます。紙漉き場は、今夏にオープン予定で、実際に紙を漉く体験ができる機会も提供される予定です。
設計プロセスにおいては、周囲の町並みとの調和を意識しながら、新しい視点を持ち込むことが目指されています。カフェとワークショップスペースは斜めに設計されることで、人々が自然に集まるゆったりとした空間を生んでいます。このような環境は、訪れる人々に新たな発見や交流のきっかけを提供します。
和紙カフェでのひととき
『紙遊』の隣に新設されたカフェは、ゆったりと流れる時間を楽しむことができる空間です。ここでは美濃和紙を使った手紙を書いたり、折り紙を楽しむことができます。カフェの周囲には、和紙の原材料である植物が植えられ、自然との調和を感じながら過ごせる魅力的な場所です。また、時間帯によって異なる雰囲気を楽しむことができるため、訪れるたびに新しい顔を見せてくれます。
地元の味を使ったランチメニュー
カフェでは、地元の食材を活かしたおにぎりランチも提供されます。丁寧に握られたおにぎりは、飛騨牛しぐれや卵黄じょうゆ、ツナマヨなど多彩な味が楽しめ、心も体も満たされることでしょう。また、揚げたてのからあげや温かい豚汁がセットとなり、ヘルシーでバランスの良いランチが堪能できます。
さらに、クリームソーダはレトロなグラスで提供され、美しい深い緑と透明なブルーの色合いが目を引きます。美濃の自然との調和を意識したメニューは、インスタ映えすること間違いなしです。
まとめ
美濃市における『紙遊』のオープンは、美濃和紙の魅力を新しい世代に伝える素晴らしい機会を提供します。古川紙工の新たな挑戦が、地域の文化と人々のふれあいを促進し、未来に向けた新たな価値を創出することを期待しています。美濃市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。