宮崎県初のDX認定を受けた建設業界の新たな挑戦–株式会社金本組が40年の歴史を持つ理由

株式会社金本組が宮崎県初のDX認定取得

株式会社金本組は、宮崎県宮崎市田野町に本社を構える建設業者であり、経済産業省から「DX認定事業者」として認定を受けた初の地元建設企業です。2024年3月1日付でこの認定を受けたことにより、金本組は宮崎県内でも特にITを駆使した取り組みが評価され、県内では日本情報クリエイトや宮崎銀行などに続く5社目のDX認定企業となりました。

ICT活用による施工の革新

金本組は、ICT（情報通信技術）を積極的に導入しています。具体的には、測量、3次元設計データの作成、実施施工、そして施工管理までを一貫して自社で行っており、その工程においてドローンやレーザースキャナーを用いた高精度な現場の情報取得を行っています。この高い技術力により、施工前後の3D評価を実施し、施工精度の向上を図ることが可能です。

また、業務の効率化を目的として、業務マニュアルや施工実績、ノウハウをクラウド化しています。これにより、バックオフィスの業務も大幅にスピードアップされ、生産性が向上しています。

70周年の新たな一歩

金本組は今年、創業70周年を迎えました。これを機に「建設DX推進人材育成プログラム」を新たに開始しました。このプログラムでは、自社で培ったICT技術やノウハウを惜しみなく提供し、座学と現場実習を融合させた即戦力を育成する内容となっています。これは、業界全体の技術向上にも寄与するものです。

さらに、2025年度にはBIM（Building Information Modeling）やCIM（Construction Information Modeling）に対応した教育プログラムも展開していく予定です。これにより、企業が最新の技術を利用できるよう支援し、建設業界全体のIT化を推進していく狙いがあります。