洋上風力発電の未来を切り拓く取り組み
日本において再生可能エネルギーの導入が進む中、洋上風力発電はその中でも注目される分野です。応用地質株式会社は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した令和7年度の「洋上風力発電導入促進に向けた基礎調査業務」において、山形県酒田市沖の海底地盤調査業務の実施者に選ばれました。この採択は、企業としての技術力が評価された結果と言えるでしょう。
背景
JOGMECは洋上風力発電事業の可能性を広げるため、海域の基礎調査を進めています。具体的には、セントラル方式を用いたこの調査は、国が主導し、より迅速かつ効率的な業務を実現する仕組みです。今回の公募では、洋上風力発電に必要な海底地盤の調査を行い、そのデータを活用して発電設備の基本設計につなげることを目指しています。
調査の概要
具体的な調査内容は以下の通りです。事業期間は令和8年3月20日までで、事業規模は約12.5億円。主に、風車の配置や設置間隔に必要な地盤データを得るため、ボーリング調査やCPT(コーン・ペネトレーション・テスト)を実施する計画です。
政府は、2040年までに3,000万KWから4,500万KWの洋上風力発電を目指す方針を示しており、そのための基盤研究が極めて重要です。特に、着床式の海底地盤調査が成功すれば、浮体式洋上風力発電への道も開けることでしょう。
技術の革新
応用地質株式会社は、最新の技術を駆使して海底地盤の調査を行います。水中スピーカーを利用した三次元音波探査や、大孔径対応型PS検層、さらには大水深での海底微動アレイ探査や表面波探査といった新技術を導入することで、より高精度な調査が可能となります。これにより、会社は市場での競争力を高め、洋上風力分野での最大のシェアを目指しています。
今後の展開
応用地質は、洋上風力発電の基盤調査を企業の成長の大きなチャンスと捉えています。今後もさらなる技術開発や設備投資を行い、持続可能な社会を実現するための取り組みを続けていく方針です。海底地盤調査を通じて、クリーンエネルギーの未来に貢献し、地球規模での環境保護を意識したビジネス展開を推進していきます。
JOGMECの公式発表は以下からご覧いただけます。
JOGMEC 公開情報