海外安全情報:トルクメニスタン渡航時の注意点
トルクメニスタンは、アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン、カザフスタンと接する国であり、近隣国の政治情勢による影響を受けやすい地域です。外務省の発表によれば、この国の治安は概ね安定していますが、特定の地域、特にアフガニスタンとの国境付近については注意が必要です。
1. 危険レベルの概要
現在、アフガニスタンとの国境付近は「レベル2」とされており、不要不急の渡航は控えるべきとされています。これに対し、その他の地域は「レベル1」で、十分注意する必要があります。しかし、トルクメニスタン国内の全体的な治安は安定しており、大きな犯罪は発生していないものの、窃盗などの軽犯罪があるため、警戒が必要です。
アフガニスタンとの国境付近
アフガニスタンでは、2012年8月にタリバーンがカブールを制圧して以来、テロリズムが多発しています。これに連動して国境付近の情勢も悪化しており、過去には国境警備隊と武装勢力の衝突も発生しています。このため、この地域への渡航は厳禁とされています。
その他の地域の状況
トルクメニスタンの他の地域では、重要な犯罪はほぼ見られません。しかし、これらの地域でも軽犯罪は発生するため、気をつける必要があります。旅行中は貴重品を身体から遠ざけないよう心掛けましょう。
2. 滞在中の安全対策
トルクメニスタンに滞在する際は、以下の注意点に留意してください:
1.
連絡先の確保:家族や友人には渡航先や日程を伝えておくことが推奨されます。
2.
在留届:3か月以上の滞在予定者は、在トルクメニスタン日本国大使館に在留届を提出してください。
3.
旅行登録:3か月未満の旅行者は外務省の「たびレジ」に登録し、安全情報を受け取るようにしてください。
4.
緊急連絡:万が一、トラブルに巻き込まれた際には、迅速に在トルクメニスタン日本国大使館に連絡を取ることが重要です。
3. テロ・誘拐のリスク
テロや誘拐のリスクはどの国でも発生し得る問題です。トルクメニスタンにおいては、今のところ日本人に対するテロや誘拐の被害は報告されていませんが、周辺地域の情勢には随時注意を払う必要があります。特に、観光地や公共交通機関など、多くの人が集まる場所に注意を払いましょう。
4. 近隣諸国の情報
また、アゼルバイジャン、イラン、ウズベキスタン、カザフスタンなどの近隣諸国に関してもそれぞれ危険情報が発出されていますので、渡航を計画する際は、これらの情報も併せて確認してください。
5. 連絡先
緊急時の対応のため、以下の連絡先を常に把握しておくことが大切です:
- - 外務省領事サービスセンター:03-3580-3311(内線2902、2903)
- - 在トルクメニスタン日本国大使館:012-477081 又は 477082
万全の準備を行い、安全な旅行を心掛けてください。