ICタグ活用RFIDリーダ
2024-09-06 13:54:11

医療現場の負担軽減へ!ICタグ活用の回転式RFIDリーダ開発

医療現場での業務効率化は、近年の人手不足問題において重要な課題とされています。特に、薬品や医療資材の管理は手作業に依存しており、医療従事者たちの負担を増やしています。これに対し、TOPPAN株式会社、オオクマ電子株式会社、そして株式会社イワサキの3社が共同開発した「回転式ボックス型RFIDリーダ」は、ICタグを活用した革新的な取り組みです。

この製品の主な機能は、使用済みの薬品や医療資材がパッケージに入ったまま、まとめて廃棄袋に入れた際に数量を一括で確認できる点です。ICタグラベルは製品パッケージにあらかじめ取り付けられ、従来手作業で行なっていた確認作業を大幅に効率化します。これにより、医療従事者の業務負荷は軽減され、より重要な業務に集中できるようになります。

背景には、少子高齢化による医療従事者の人手不足問題があり、2030年までに日本全体で187万人もの人手不足が予測されています。この現状を受け、業務のアナログ管理からの脱却が求められています。

従来のICタグ管理方法には、電波利用申請が必要な高出力タイプリーダが主流でしたが、手続きが煩雑で導入が進みにくいという課題がありました。新たに開発された回転式ボックス型RFIDリーダは、UHF帯特定小電力リーダを使用しており、電波の利用申請が不要です。この特長により、簡単に医療現場に導入することが可能となります。

製品のデザインは、ボックス内に複数のアンテナを配置したもので、手動で対象物を回転させる仕組みです。この構造により、アンテナからの電波があらゆる角度から対象物に当たるため、素材による電波の阻害を抑えられ、高出力タイプリーダに劣らない性能を実現しています。

また、ボックスのサイズは運用環境に応じてカスタマイズ可能であり、医療現場のさまざまなニーズに対応します。価格は約80万円からで、さらなるカスタマイズにより変動があるとしています。

この回転式RFIDリーダは、2024年9月に東京ビッグサイトで開催される「第26回自動認識総合展」でも展示される予定です。医療医薬業界を中心に、本製品の導入が進むことで、DX(デジタルトランスフォーメーション)や業務の効率化が促進されることが期待されています。今後の展開も楽しみです。


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会社情報

会社名
TOPPANホールディングス株式会社
住所
東京都文京区水道1-3-3
電話番号

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