温浴施設に求められる清潔感と新体験の重要性
近年、温浴施設の利用が変化しています。ただ水に浸かるだけではなく、来店の動機や体験が求められています。株式会社ファンくるが行った「スーパー銭湯についての消費者調査」では、どのように清潔感と体験価値が顧客の来店意欲に影響を与えるのか、興味深いデータが示されました。
調査概要
本調査は、ファンくるの会員を対象にしています。合計で1,718名(男性448名、女性1261名)の有効な回答が集められ、年代や温浴施設利用経験に基づいたデータ分析が行われました。
調査の結果、全体の消費者が最も重視する点は、「清潔感」の確保であることが浮き彫りになりました。
清潔感こそが利用を左右する
調査結果によると、「清潔感の欠如」が客層すべてに共通する最も大きな懸念事項であり、具体的には「床のヌルヌル」「湯船に浮いている髪の毛」「脱衣所のホコリ」といった衛生面が多く指摘されました。つまり、どの客層にとっても、衛生面の問題が温浴施設への来店意欲を大きく左右することが明確になりました。
客層によるニーズの違い
調査の過程で、消費者は「来店頻度」と「利用意向」に基づいて、4つのカテゴリ(A.岩盤層, B.離反予備層, C.興味有層, D.忌避層)に分類されました。興味深いことに、C層とD層の顧客は、航空券じゃなく「おふろ」以外の新しい体験要素を求めていることが分かりました。
具体的には、地域の特産品を用いた「名産品フェア」や、季節に応じた「代わり湯」、さらには「お祭りイベント」や「ビンゴ大会」など、多様な体験が客層の来店意欲を喚起することが期待されています。
心理的ハードルの克服
また、D層の顧客については、温浴施設への心理的なハードルも指摘されています。彼らが抱く「他人の目への抵抗」や「裸になることへの不安」が、実際の利用意欲を妨げている要因となっています。これに対して、利用を促進するためには、安心感の提供が必要だと言えます。
改善への3つのステップ
ファンくるでは、温浴施設が顧客の利用意欲を高めるための改善モデルを提案しています。
1.
不快感の解消:衛生面の徹底を図り、この点での満足度を向上させる。
2.
心理的ハードルの解消:お客様が抱える不安を軽減するような情報発信や空間づくりが必要。
3.
体験価値の強化:これまで以上の体験型コンテンツを提供し、「わざわざ行きたい理由」を作り出す。
今回の共同調査によって、データに基づく新しい価値創造の方向性が見えてきました。温浴施設は、ただ単に入浴の場ではなく、来店者にとっての安心や快適さ、さらなる体験を提供する場となることが求められているのです。
全国温浴施設協会では、この調査結果をもとに、業界全体の顧客体験向上に向けた取り組みを進め、ファンくるはテクノロジーを駆使して、全国の温浴施設のCX向上に寄与していくつもりです。
まとめ
このように、今の温浴施設はただのリラックス空間ではなく、消費者の心理を読み解き、清潔感と新しい体験を加味することで質の高いサービスを提供していく必要があります。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ファンくる (担当:広報、Email:
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