家族の絆を深める「75(ナナゴー)の日」の意義と取り組み
日本の高齢化は進んでおり、2025年には65歳以上の人口が3600万人に達する見込みです。特に、75歳以上の高齢者の増加が顕著で、家族間で介護や将来の備えなどの重要な話題が避けられることが増えています。このような中、特定非営利活動法人つむぎ(奈良県天理市)は、家族の絆を未来に繋げる新たな取り組みとして「75(ナナゴー)の日」を提唱しています。
「75(ナナゴー)の日」の背景と目的
「75(ナナゴー)の日」は、75歳を健康に生活を送るための重要な節目と捉えています。日本人の平均寿命を考慮すると、この年齢は生活スタイルや健康に大きな変化が見られます。しかしながら、「介護」や「将来の備え」という言葉にはネガティブなイメージが伴うため、多くの家族はこれらのテーマに対して困難を感じています。
つむぎの提案する「75(ナナゴー)の日」は、こうした話題を前向きに捉え、家族間で自然に対話をする機会を提供します。具体的なアプローチとしては、以下のような点が挙げられます。
- - 家族間の対話促進:親世代と子世代が将来について話しやすくなるきっかけを提供します。
- - ポジティブな未来設計:「介護される/する」という視点ではなく、「どう生きたいか」に焦点を当てる対話を促します。
- - 早期準備の意識醸成:健康なうちから将来に備える文化を育むことを目指します。
- - 地域との連携強化:地域社会や企業と協力して支援の仕組みを構築します。
家族の絆を深める意義
この取り組みがもたらす社会的効果には、家族間のつながりの強化、仕事と介護の両立支援、高齢者の生活の質の向上、地域の活性化、社会全体の負担軽減が含まれます。家族が互いの希望や考えを共有することで、より充実した生活を送ることができるようになります。
地域経済への寄与
「75(ナナゴー)の日」は、地域経済の活性化にも寄与するビジョンを持っています。賛同企業と連携し、高齢者やその家族を支援する新たなサービスやプロダクトの開発を進め、新たな市場を創出していく方針です。
つむぎの取り組み
特定非営利活動法人つむぎは、家族間のコミュニケーションを通じて「誰もがその人らしく年を重ねられる社会」を目指しています。代表の山本博美氏は「『75(ナナゴー)の日』を通じて、家族の絆を未来へとつむぐ新しい文化を確立したい」と語っています。
つむぎの概要
- - 団体名:特定非営利活動法人つむぎ
- - 所在地:奈良県天理市東井戸堂町372-11
- - 活動内容:家族間コミュニケーション支援、介護と仕事の両立支援に関する啓発活動、地域活性化に向けた企業連携プログラムの推進
- - URL:つむぎ公式サイト
「75(ナナゴー)の日」を通じ、家族間の会話が活性化し、誰もが大切な絆を感じる社会が実現されることを期待しています。