周囲が評価する博士人材のスキルと昇進可能性に関する調査結果

株式会社アカリクが実施した調査によると、博士号取得者や博士課程修了者、いわゆる博士人材を同僚に持つ20代から30代の会社員のうち、実に96.4%が博士人材を評価しています。この調査は、2024年7月に行われ、111名が参加しました。博士人材に対する評価の中で最も多い点は「論理的思考が習慣づいていること」という回答で、56.1%がこの項目に挙げられました。次いで評価されたのは「研究遂行能力が高いこと」で38.3%、さらに「知的好奇心が強いこと」も37.4%の支持を受けています。

具体的に、同僚からの評価がどのように表れるのか、場面を挙げて考えてみましょう。調査によると、博士人材の良さを感じる機会としては「雑談をするとき」と「情報収集をするとき」が同じく47.7%で最も多くの人が共感しています。特に、博士人材との会話でその論理的な思考や専門的な知識を実感することが多いという結果が出ています。

また、自由回答形式の質疑応答からは「分析能力が優れている」「幅広い知識が頼りになる」といった意見が多く寄せられ、博士人材が職場での問題解決に貢献している印象が伺えます。このような評価がある一方で、87.4%の回答者が「博士人材が自分よりも先に昇格しそうだ」との本音を吐露しています。

さらに、91.0%の回答者が「今後も博士人材と仕事をしていきたい」と感じていることから、彼らと共に働くことへの期待が非常に高いことも分かります。博士人材に対しては、「高度な成果をあげて会社の専門性を高めてくれること」や、「プロジェクトのリーダーシップを取ってくれること」に対する期待がそれぞれ45.9%と41.4%の票を集めました。

総じて、今回の調査結果は、博士人材に対する高い評価と今後の活躍への期待感を強く示しています。企業においては、博士人材がその専門性を活かし、イノベーションの推進に寄与することが望まれています。今後もアカリクでは博士人材の採用や活用方法について積極的に調査を続け、企業の競争力向上に寄与していく方針です。

会社概要として、アカリクは2006年に設立され、大学院生やポスドク向けのキャリア支援を行っており、その取り組みは多岐にわたります。