レジル電気保安株式会社が社名変更しデジタル化を推進

レジル電気保安株式会社の進化

2025年7月より、中央電力ソリューション株式会社が「レジル電気保安株式会社」に社名を変更し、新たな事業展開を開始します。この会社は、東京都千代田区に本社を構えるレジル株式会社の100%子会社で、多岐にわたる電気保安および工事のサービスを提供する企業として新たな一歩を踏み出しました。

社名変更の意図と背景

今回の社名変更は、現代のエネルギー業界におけるニーズの変化に対応するためのものであり、より包括的なサービスを提供するための重要なステップと位置づけられています。レジル電気保安は、単なる電気設備の保安業務から、電気設備の安全・安定運用を包括的に支援する企業へと進化しようとしています。

レジル株式会社は、今後の成長戦略として、電気保安および工事関連の機能を統合し、顧客ニーズに応えていく姿勢を見せています。この事業移管は特に、法人顧客との信頼関係の深化や、電力業界からの需要の増加に伴うものとされ、多様性のあるサービス提供が期待されています。

新しいサービスの展開

新たに展開されるサービスには、スマート保安に対応した電気保安SaaSの開発も含まれています。この取り組みにより、デジタルトランスフォーメーションが念頭に置かれ、製造業やサービス業界の業務効率化に寄与することを目指しています。特に、遠隔監視や予兆保全といった先進技術の導入は、今後の業務運営において重要な要素となるでしょう。

「保安」という言葉の新しい解釈も行われており、単なる設備の不具合を防ぐというだけでなく、顧客の生活や事業が止まらないよう、「持続可能性の提供」を加えた広義の価値を提供していく意向も示されています。

人材育成と働き方改善

加えて、レジル電気保安は、技術者不足への対応として人材育成に力を入れています。専門の研修施設を設け、社員が安心して成長できる環境を整備することで、将来の電気保安を担う若手の育成に努めています。新しいフレックス制度や多様な働き方の導入は、多世代の人材が活躍できる職場を目指す一環です。

代表取締役社長の石井大地氏は「当社は高圧受変電設備の点検・保守を通じて電気の安全性を支えてきました。新しい体制が整うことで、設備のライフサイクル全体を支えることが可能になります」と語ります。これにより、業務が拡大する中でも高い保安品質を維持しつつ、組織の強化を進めていく考えです。