AI業務利用に関する調査結果が発表
株式会社サーバーワークス(以下、サーバーワークス)は、全国の企業に勤めるITエンジニアを対象に、業務でのAI利用状況に関する調査を実施しました。この調査は「働き方ラボ」の一環として行われ、268名のエンジニアからの回答をもとに、AIツールの導入状況や使用目的について詳しく分析されています。
調査概要
調査は、2025年3月18日から3月21日までの間にインターネットを通じて行われ、20歳以上の企業に所属するITエンジニアの中で、業務にAIを活用していると答えた268名を対象としています。また、事前に1019名へのスクリーニング調査が実施された結果、46.3%がAIを業務で利用していると回答しました。
会社でのAIツール導入状況
調査結果によると、60.1%のエンジニアが「会社で導入されている」と回答し、22.8%は「個人で利用」としました。これらを合わせると、75.4%が職場で何らかの形でAIツールを使用していることがわかります。特に、5000人以上の企業では、79.5%が会社でAIツールを導入していると回答しています。
一方、小規模企業(299人以下)では、個人での利用が目立ち、特に50~99人規模の企業では47.6%が「個人で利用」と答えており、企業での導入がなくても個人での活用が進んでいることが明らかになりました。
人気のAIツール
使用されているAIツールに関しては、最も人気があるのはChatGPTで、利用率は51.5%に達しています。次いでCopilotの21.3%、社内開発のAIツールの15.7%となっています。会社で導入されたツールは、ChatGPTの他に社内開発ツールやCopilotの利用割合が高く、個人利用ではChatGPTが68.9%に達する一方、会社導入では42.2%と開きがあります。
業務利用の目的
業務でAIをどのように活用しているかという点に関しては、最も多かったのが「ドキュメント作成・要約」で60.8%でした。次いで「コードの自動生成・補完」は51.1%、さらに「バグ修正・コードレビュー」が45.1%という利用状況が見られました。
エンジニアの種類別に見ても、システムエンジニアは「コードの自動生成・補完」の利用が高く(56.9%)、開発エンジニアは「バグ修正・コードレビュー」が64.7%とそれぞれの分野での利用が分かれています。
今後の展望
調査では、AI利用に関するルールやセキュリティの懸念についても言及されており、今後、これらの結果を含む第二弾の調査が公開される予定です。
まとめ
サーバーワークスの調査を通じて、AIが業務に与える影響や、エンジニアがどのように活用しているのかを知ることができました。IT業界におけるAIツールの導入は今後も増加し、ますます重要な業務の一環として認識されるでしょう。
さらに、サーバーワークスは2008年からクラウド導入を支援しており、AWSプレミアティアサービスパートナーとして多くの実績を上げています。今後も、クラウド活用の可能性を広げる企業として期待されます。