可児市とジーアイビーの災害時支援協定
2025年11月18日、岐阜県可児市は愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ジーアイビーと「災害時等における資機材の提供に関する協定」を結びました。この協定は、岐阜県内では初めての取り組みであり、この日締結されたことで全国的にも61カ所目となります。そんな意味深い一歩が踏み出されたこの契機について詳しく探ります。
協定の背景と狙い
締結式に参加した冨田成輝市長は、「市民のために様々な災害対応情報を提供してもらい、いざという時には力をお借りしたい」と期待を寄せました。一方で、ジーアイビーの代表取締役鈴木衛は、「有事が起きないことが最も望ましいが、地域の防災意識がアップすることがこの協定の意義」と話しました。この双方の思いが協定に込められていると言えるでしょう。
協定内容の詳細
この協定に基づいて、地震や台風などの自然災害時、または防災訓練の際にジーアイビーは、簡易発電機や炊き出し用の大釜といった資機材を提供することになります。これらの支援により、可児市の「ブルースカイランドリー ゲンキー広見伊川店」は一時避難所として機能し、被災者の生活をサポートする役割を果たします。これまで多くの地域がこのような取り組みを行ってきましたが、特に可児市においては新たな防災体制の構築が期待されています。
災害対応型ランドリーの機能
この協定によって可児市が支援を受けるブルースカイランドリーは、平常時には地域住民の生活を支えるコインランドリーとして機能しますが、災害時には重要な支援拠点となります。そのための具体的な設備が整備されています。
- - エネルギー供給設備:乾燥機で使用するLPガスを発電や炊き出しにも用いることが可能で、3日分のLPガスを貯めるボンベを設置しているため、停電時でも安定したエネルギー供給が確保されます。
- - ポータブル発電機:LPガスを燃料に発電し、携帯電話の充電や簡易電力供給が行えます。
- - 炊き出し設備:大釜やガスコンロが揃っており、被災者へ温かい食事を提供することができるのです。
今後の展開と目指すべき未来
実際にこの協定が実施されることで、災害時の地域の安全が確保されるだけでなく、地域住民との連携も強化されるでしょう。ジーアイビーは全国のコインランドリー370店舗の中で、現在261店舗が災害対応型ランドリーとして機能しています。今後、計300店舗を目指し、さらなる災害対応機能の強化とともに、全国の自治体と協定を進めていく方針です。地域のために少しでも貢献できるよう、しっかりとした社会的責任を果たすべく、取り組みを続ける予定です。
会社紹介
株式会社ジーアイビーは、「創造・挑戦・共生」を理念に掲げ、新たな価値を生む事業を展開中です。ブルースカイランドリーの運営を通じて地域の暮らしを支え、持続可能で豊かな未来を創造すべく努めています。