株式会社QuestBoardの新HCMアプリ「クエストボード」
2024年3月15日、株式会社QuestBoard(東京都中央区)は、人的資本経営のために開発されたHCMアプリ「クエストボード」のα版を試験提供開始しました。本アプリは、企業の持続的成長を支えるために、従業員の能力やスキルを重要な経営資源として捉えており、その実現に向けた新しいツールを提供します。
α版の試験提供について
今回のα版は、企業とそのメンバー間での使用に限定されています。招待制のため、新規の登録は受け付けておらず、利用を希望する企業担当者には特別な申し込みが求められます。このような試験提供の形態は、製品の実用性を評価する機会を提供し、その後の正式リリースに向けたフィードバック収集を目的としています。
開発の背景
日本における少子高齢化が進行する中、企業にとって優秀な人材の確保と育成は喫緊の課題です。
人的資本経営がこれまで以上に重要視され、多くの企業では戦略的に人材に関する取り組みを進めています。しかし、組織内での戦略立案がバラバラであったり、必要なデータの管理が分散していたりと、現実的に直面する課題も少なくありません。
例えば、多くの企業からは「人的資本経営とは何か」「リスキルにはeラーニングだけでは不十分」といった声が寄せられています。これらの課題に対応するためにQuestBoardは、この新しいツールを開発しました。
人的資本とは
人的資本とは、従業員が持つスキル、経験、能力を「資本」として捉え、それを最大限に活用することで企業価値を高める考え方です。特に、2023年1月には人的資本に関する新たな法令が施行され、企業はこの情報を開示する義務を負うようになりました。今後、多くの企業がこの経営手法に乗り出すことが期待されています。
「クエストボード」の機能
α版では、社内人材活用に特化した「社内クエスト」機能が提供されます。この機能を活用することで、企業は従業員に「リスキル」や「社内副業」などの機会を提供し、実績や評価を積み重ねることが可能です。これにより、社内での人材活用が進み、外部との連携も強化されるでしょう。
主な特徴
- - リスキルと社内人材活用:社員が新しいスキルを習得し、社内での活用機会を持つことで、企業全体の業務効率が向上します。
- - データの蓄積と活用:従業員の行動特性やスキル、エンゲージメントといったデータを集約し、効果的に活用することが可能です。
- - 人的資本レポートの開示:企業は、集積した人的資本情報を解析し、各種ステークホルダーに提供することができます。
会社概要
株式会社QuestBoardは、「異世界転生したような新しい経験を」という理念のもと、社会課題の解決に向けたデジタル革新を進めています。2021年に設立された同社は、HCMアプリの開発だけでなく、人的資本経営に関するコンサルティングも手がけています。
会社情報
- - 名称:株式会社QuestBoard
- - 所在地:東京都中央区晴海3-13-1 E4508
- - 代表取締役:濱田淳
- - URL:公式サイト
興味のある方はぜひ、α版の利用申請を行ってください。新たな人材活用の道を切り拓く「クエストボード」に期待がかかります。