玉川医師会診療所におけるWEB問診システムの導入
東京都世田谷区の玉川医師会診療所で、株式会社レイヤードが提供するWEB問診システム「Symview(シムビュー)」が導入され、2023年6月28日から運用が開始されました。この新たなシステムは、地域の医療提供においてどのような効果をもたらすのでしょうか。
導入の背景と目的
玉川医師会診療所は、夜間や休日に急な病気のために受診したい地域住民のための医療機関として重要な役割を果たしています。特に小児科においては、平日夜間診療の実施があり、多くの子どもたちが受診しています。ここにWEB問診システムを導入することで、診療時間外でも安心して受診できる環境を整えることが期待されています。
新型コロナウイルスの影響を受け、患者が安心して医療を受けられる体制の必要性が高まる中、レイヤードのSymviewはその手段の一つとして注目されています。
患者への利便性の向上
従来の紙の問診票からSymviewへの移行により、患者は自身のスマートフォンを使って診療前に問診を行うことができます。これにより、来院時の煩雑な手順が dramatically 短縮され、特に子育て世代にとって大変利用しやすくなっています。Symviewでは年齢や症状に応じた適切な質問が表示されるため、短時間で必要な情報を入力でき、極力、待ち時間を減らすことが可能です。この工夫が特に平日の夜間診療において、大きな利点となります。
医療者にとっての業務効率化
また、医療者側にも多くのメリットがあります。Symviewによって、診察前に患者の問診情報が院内で共有されるため、医師は必要な情報を事前に確認し、診療を円滑に進めることができます。これにより、診療中の詳しい症状の聞き取りや紙の問診票の管理にかかる負担が減少し、業務効率の改善が期待されます。
地域医療の質の向上への期待
玉川医師会地域医療部理事、本田真美先生は、「夜間・休日診療所では、限られた時間と人員の中で迅速な診療が求められます。Symviewの導入により、患者と医療者の双方にとって診療環境がより良くなることを期待しています」と話しています。このシステムの導入が、地域医療の質を向上させる一助となることは間違いありません。
信頼のWEB問診Symview
Symviewは、2018年11月の正式リリース以来、全国で約2,400の医療機関に採用されてきました。特許技術を活用し、患者のニーズに基づいた効果的な問診を実現するこのシステムは、ますます多くの医療機関での導入が進んでいます。月間150万件を超える問診データが蓄積されており、地域医療の質向上に寄与しています。
レイヤードの取り組み
株式会社レイヤードは、医療機関に対し、DX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートするサービスを提供しています。個々の医療機関のニーズに合わせた柔軟な対応が可能であり、統合的な医療提供を実現するための様々なプロダクトを提供しています。レイヤードのシステムによって、患者の受診動線が複数のサービスを組み合わせて管理でき、クリニックの業務を効率化することが可能です。
まとめ
玉川医師会診療所におけるWEB問診システムの導入は、地域住民に対する医療サービスの向上に大きく寄与することでしょう。レイヤードのシステムにより、患者と医療者の円滑なコミュニケーションが促進され、未来の医療の在り方を示すひとつの兆しとなることが期待されます。