難波平人展:世界集落
2022-09-10 17:53:08

「世界集落」の魂を描く:画家・難波平人展が東広島市立美術館で開催

「世界集落」の魂を描く:画家・難波平人展が東広島市立美術館で開催



広島県東広島市にある東広島市立美術館では、2022年10月12日から12月4日まで、画家・難波平人氏の展覧会「難波平人―世界集落、その魂を描く」が開催される。

難波平人氏は、1941年山口県生まれ。国内外の集落や遺跡を描き続け、独自の芸術世界を築いてきた画家である。学生時代から約25年間は、故郷である山口県の海岸線の集落を題材に作品を制作。その後、世界各地を旅し、100カ国以上の集落や遺跡を自身の作品に落とし込んできた。

本展では、難波氏の60年以上にわたる画業を網羅。学生時代のデッサンや版画から、ブラジル・リオデジャネイロの貧困街を描いた巨大な作品《リオのファヴェーラ》など、約2メートルを超える迫力ある大作まで、約25点が展示される。さらに、取材時のスケッチや写真、エッセイなどの関連資料も展示され、難波氏の画業の深淵に触れることができる。

難波平人氏の作品世界:集落・遺跡に宿る「魂」



難波氏の作品は、単なる風景画にとどまらない。集落や遺跡の姿に、画家の心の奥底にある感情や思想が投影され、そこに内在する普遍的な人間の存在や、過去から現在、そして未来へと続く時間の流れが表現されている。

本展では、難波氏が長年の旅を通じて出会ってきた世界各地の人々の暮らしや歴史、文化を、彼の独特な視点で描き出した作品の数々を鑑賞することができる。難波氏の作品を通じて、私たち自身の存在や歴史、そして未来について改めて考えるきっかけになるだろう。

展示構成



本展は4つの章で構成されている。

第1章「郷里を描く—画家の原風景」

難波氏の原点ともいえる山口県上関町の風景を描いた作品を中心に、学生時代のデッサンや版画、初期の油彩作品などが展示される。

第2章「日本の海岸線を巡る—画家の出発」

日本の海岸線の集落を題材に制作された作品が展示される。安井賞展や二紀展など、難波氏が画家として歩み始めた時期の作品が中心となる。

第3章「トルコ・フランス・イタリア、拡がる旅-画家の想い」

1990年代以降、世界各地を旅して制作された作品が展示される。トルコ、フランス、イタリアなどの集落や遺跡を描いた作品を通して、難波氏の旅の軌跡をたどることができる。

第4章「世界集落を描き続ける—画家の今とこれから」

近年制作された作品や、スケッチ、写真などの資料を通して、難波氏の現在の活動や今後の展望が示される。

関連イベント



本展では、講演会、ワークショップ、コンサート、対談など、様々な関連イベントが開催される。

難波平人氏自身による講演会や、画家と美学者による対談を通して、作品の魅力をさらに深く知ることができる。また、ワークショップでは、難波氏から直接指導を受けることができる貴重な機会もある。

東広島市立美術館



東広島市立美術館は、2020年11月に開館した新しい美術館。現代版画、現代陶芸、郷土ゆかりの作品を中心に収集しており、地域に根ざした活動を展開している。

本展は、東広島市立美術館が開催する初めての企画展。地域に新たな文化芸術の息吹を吹き込むとともに、多くの人に芸術の感動を届けることを目指している。

ぜひ、東広島市立美術館を訪れて、難波平人氏の作品世界に触れてみてほしい。

会社情報

会社名
株式会社イズミテクノ
住所
広島県広島市西区商工センター
電話番号
082-270-2750

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