戦後の恩返しを目指す「CAREパッケージ」受け手を探す活動
公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンは、「CAREパッケージ(ケア物資)」の受け手を探しています。この活動は、同団体の創立80周年を迎える今年、戦後の日本に送られたこの物資の記憶を掘り起こそうという試みです。
「CAREパッケージ」は、1945年に米国の市民団体により開始され、戦後の欧州に向けて送られました。日本には1948年から1955年にかけて、食糧や衣料品など生活に必要な物資が届けられました。さらに、その後、農業の支援に役立つ道具や種子も送られ、被災者の自立支援に寄与する役割を果たしました。受取人は、日本国内だけでも約1千万人に達するとされていますが、その具体的な記録が残っていないため、同団体は現在情報を求めています。
日本の戦後復興において、海外からの援助がどれほど重要だったかは言うまでもありません。「ケア物資」を受け取った方々からの証言は、当時の歴史的背景を知る上で非常に貴重です。高齢化が進む中で、戦争を経験した人々の記憶を次の世代に伝えるために、同団体はこの情報収集を急いでいます。
また、受け取った人々はその後、次世代への恩返しとして途上国支援に取り組んできたといいます。彼らの思いは、支え合う精神をこれからの社会に引き継ぐことです。支援を受けた経験を、戦後復興史の一部としてまとめ、今後の活動に活かしていく意義もあります。
この記録を探す活動は、単なる募集にとどまらず、戦後の日本の歴史を掘り起こし、国際的な理解を深めるための貴重な機会でもあります。ケア・インターナショナル ジャパンは、受取人やその知人からの情報を心よりお待ちしております。
CAREとは
CAREは1945年から人道支援を行ってきた国際的なNGOであり、現在は121か国以上で活動を展開し、5300万人以上の人々に自立支援を行っています。近年の活動には、ウクライナやガザでの緊急支援が含まれ、緊急時にはその高度な専門性をもって多国籍のネットワークを駆使しています。
ケア・インターナショナル ジャパンは、戦後、日本が受けた援助を踏まえた活動を行っている団体で、その目的は、貧困のない社会を目指しつつ、特に女性や女児の自立を支援することです。
このように、私たちが受けた支援を大切にし、次世代へと繋いでいくことが重要です。
入力情報
「ケア物資」を受け取ったことがある方、またはその知人の情報を持つ方は、ぜひケア・インターナショナル ジャパンにご連絡ください。私たちの歴史と未来の支え合いに、あなたの声をお待ちしております。