三重県伊賀市がバイウィルと三十三銀行と連携協定
2024年10月25日、三重県伊賀市は株式会社バイウィル、株式会社三十三銀行とともに、カーボンニュートラルに関する連携協定を締結しました。これにより、地域の環境価値の創出や新しいビジネスモデルの開発に取り組む姿勢を一層強化していきます。
この協定は、バイウィルにとって県内では初めての自治体との連携であり、今後のカーボンニュートラル政策のモデルケースになることが期待されています。
協定の目的
締結式は伊賀市役所で行われ、協定に基づき次の内容で協力することが確認されました。
1.
環境価値に関する情報・サービスの提供
2.
新たなビジネスモデルの創造
3.
その他、協定の目的に資する事項
これにより、伊賀市は地域におけるサーキュラーエコノミーの実現を目指し、地元経済の活性化にも貢献します。
伊賀市の取り組み
伊賀市は2024年4月15日、「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までに実質的なCO2排出量ゼロを目指すことを明らかにしています。市は省エネの取り組みを進め、特に太陽光発電の導入が進んでいます。市立の浄水場や消防本部、小中学校などにも太陽光発電設備が設置され、環境保護・防災への対応を行っています。
J-クレジットの活用
今回の協定では、J-クレジットの創出および流通に注力することが合意されました。J-クレジットは、事業者の脱炭素活動に基づく認証で取得したクレジットであり、他企業に販売することでカーボン・オフセットに貢献できます。この仕組みを利用することで、より多くの地域企業や団体が積極的に脱炭素活動を進められることが期待されています。
企業間の連携
三十三銀行とバイウィルは、2023年11月29日に顧客紹介契約を締結した経緯があり、地域の脱炭素に向けたさらなる取り組みの一環として今回の協定に至りました。これにより、伊賀市は脱炭素に向けたJ-クレジットの創出とその活用が進む環境が整いました。
今後の展望
伊賀市の目標は、ゼロカーボンシティの実現です。企業や自治体が連携を深め、J-クレジットの創出方法やその流通に関わる詳細が詰められています。バイウィルは、伊賀市でのプロジェクトを円滑に進め、クレジットのモニタリングから販売まで一貫サポートを行います。
三十三銀行との協力により、地域の特性を生かした「地産地消」の考え方をもとに、地域の脱炭素化を加速することが目指されます。この取り組みが他の自治体や企業にも広がっていくことが期待されます。
結び
バイウィルが三重県の自治体と本協定を締結したのは今回が初めてです。伊賀市の先進的なアプローチが、今後の地域社会における環境保護の新たな道を切り開くことでしょう。この協定の成功が、他地域の模範となることを願っています。