若者と性教育
2022-02-01 16:12:37
緊急避妊薬の無償化と性教育の強化を図る新プロジェクト
若者と性教育に向けた新たな一歩
日本における緊急避妊薬、一般に「アフターピル」として知られるこの薬は、避妊を失敗したり、避妊を行わなかった場合に用いられます。性行為後に処方し、できるだけ早く摂取することで妊娠を避けることが可能で、特に72時間以内の服用は妊娠阻止率が高いと言われています。しかし、多くの若者がこの薬へのアクセスに壁を感じています。
緊急避妊薬の高額な価格
日本では、緊急避妊薬が8000円から1万5000円と非常に高額であり、そのために必要な時に購入できないことが多い現状があります。さらに、周囲に相談できないという心理的なハードルも高く、若者は悩みを抱えたまま状況に直面しています。このような環境を改善するために、一般社団法人ソウレッジは新たなプロジェクトを立ち上げました。
クラウドファンディングの開始
ソウレッジは、2022年2月1日から3月25日までの期間で、緊急避妊薬の無償提供を目指した2000万円のクラウドファンディングを実施します。この資金を活用して、オンライン処方サービス「エニピル」と連携し、特に22歳以下の若者への無償提供を行います。また、性知識を広めるための取り組みを進めることで、若者がより健全な選択をできる環境を整えます。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、以下のような内容が予定されています:
1. オンライン処方サービスとの連携 - 1000人の若者に緊急避妊薬を無償で提供します。初年度は22歳以下を対象にし、来年度以降は規模を拡大していく計画です。
2. 性教育の継続的な提供 - LINEなどのプラットフォームを利用して、性知識や福祉に関する情報を発信し続けることに力を入れます。
3. 需要の可視化 - アンケート調査を通じて、緊急避妊薬の必要性や、使用後の行動を可視化し、今後の施策の参考にします。
4. 政策提言 - 避妊薬や避妊具の無償化に向けた具体的な政策を提言し、実現を目指します。
薬の処方までの簡単な流れ
緊急避妊薬を受け取るためのプロセスは次の通りです:
1. 公式LINEからエニピルの相談ページにアクセス。
2. WEB上で問診票に必要事項を記入。
3. 医師による電話診察を受ける。
4. 最短で翌日、薬が自宅に届きます。
このような取り組みを通じて、ソウレッジは「予期せぬ妊娠をした際の選択肢を増やす」ことを目指しています。さらに、必要なサポートがこれまで以上に提供されることで、若者たちがリスクの高い性行為による不安から解放され、より安心して生活できる環境が整います。
企業の紹介
このプロジェクトに関連する企業、株式会社Next Paradigmは、「エニピル」というオンラインでピルを提供するサービスを展開しています。簡単にアクセスできる仕組みで、必要な人に対して安全にピルを届けることを目指しています。この新たな取り組みは、日本における性教育と健康を守る重要なステップとなるでしょう。
腰の重い社会も変わりつつあり、若者が自らの身体と向き合い、必要な知識を得ることが重要です。ソウレッジとNext Paradigmの取り組みが、日本の性教育の未来を切り開くことを期待しています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人ソウレッジ
- 住所
- 静岡県掛川市秋葉路八番地の三
- 電話番号
-
070-4467-3109