イングリッシュ・ナショナル・バレエ団が贈る『白鳥の湖』
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)が制作した『白鳥の湖』が、今年初めて劇場公開されることになり、徳島県の映画館で特別上映が決まりました。この作品は、バレエの中でも特に名高い演目の一つであり、今回の公演では60羽の白鳥と120名以上のダンサーが出演するという、まさにバレエ史上最大級のスペクタクルを体感できることでしょう。
劇場公開の詳細
ENBの『白鳥の湖』は、2024年制作で、演出を手がけるのはデレク・ディーンです。この公演は約2時間28分にわたり、休憩なしで楽しむことができます。指揮にはギャヴィン・サザーランドがオーケストラの演奏を担当し、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・フィルハーモニー管弦楽団が伴奏します。特に、イ・サンウンがオデットとオディール役、ギャレス・ハウが王子役、ジェームズ・ストリーターがロットバルト役を演じる姿は見逃せません。
この壮大なパフォーマンスは、2024年6月にロイヤル・アルバート・ホールで撮影され、全く新しい視点から『白鳥の湖』を堪能できる機会となります。
独特な演出と美しい映像美
公演の見どころは何と言っても、その壮大な演出です。60羽の白鳥が三方を囲むアリーナ形式の舞台に登場し、幻想的な美しさが魅力です。舞台上空に設置されたカメラが、白鳥たちのフォーメーションを次々に変えながら映し出す光景は、まさに息を呑むもので、観客を湖畔の世界へと引き込みます。加えて、ダンスの冒頭にはアクロバティックなバック転を披露する男性ダンサーたちが登場し、ダイナミックな演技にも注目です。
出演者の多彩なラインアップ
主演のイ・サンウンをはじめ、王子役のギャレス・ハウや悪魔ロットバルトを演じるジェームズ・ストリーターといった、バレエシーンで活躍する著名なダンサーたちが揃います。さらに、日本人ダンサーの大谷遥陽が3幕ナポリのソリストとして、素晴らしい音楽性と高い技術を発揮します。
特に注目すべきは、ロイヤル・アルバート・ホールの舞台での演出により、1幕での通常のパ・ド・トロワが12人のソリストによるパ・ド・ドゥーゼに進化している点です。また、コール・ド・バレエやワルツ、3幕の各国の踊りでは、日本からのゲストダンサーも多く参加し、多彩なパフォーマンスが繰り広げられます。
音楽と美術にも注目
音楽にはチャイコフスキーの名曲が使われており、ドラマティックな振付が施されています。その振付は、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の元芸術監督であるデレク・ディーンが手がけ、視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれます。美術を担当したピーター・ファーマーは、世界的に高名な巨匠で、魅力的な舞台美術を創り上げています。
上映情報
ENBの『白鳥の湖』は、2月1日(土)と2月2日(日)の2日間、ufotable CINEMAで特別上映されるほか、全国の主要な劇場でも鑑賞可能です。観賞料金は一般3700円、学生2500円と、素晴らしいバレエを手軽に楽しむことができる機会です。この特別なイベントをお見逃しなく!
詳しい上映情報や上映場所については
こちらの公式サイトをご覧ください。