新型コンチネンタルGTスピード
2024-07-12 09:38:30

ベントレー新型コンチネンタルGTスピード、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開!海底トンネルでの世界最速記録達成

ベントレーの新型コンチネンタルGTスピードが、イギリスで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開されました。このスーパーカーは、世界最速記録を達成したばかりで、クーペとコンバーチブルの両バージョンがイベントに登場し、グッドウッド・ヒルクライムを走行します。

グッドウッド・ヒルクライムに登場する新型コンチネンタルGTスピード2台に加え、3台目の車両が海底トンネルでの世界最速記録達成を祝うユニークな展示方法でフェスティバル・オブ・スピードに展示されます。

「FOShtank(フェスティバル・オブ・スピード・タンク)」は、ベントレーがイギリスのクルーにあるドリーム・ファクトリーの施設内で使用しているガラス製の展示ユニット「トイ・ボックス」の特注バージョンで、水槽という形で水中というテーマを表現するために特別に改造されています。

トルマリングリーンのコンチネンタルGTスピードの展示車は、1,400リットルの水と30匹の金魚を入れた3トンの水槽の後方に展示されます。2つの水槽を合わせると、満水時には3トンを超える重さになり、厚さ80mmのアクリル板で水をせき止めています。各水槽は、水の清潔さを保つよう流量調整とろ過装置が施されており、フェスティバル・オブ・スピードの期間中、専門家が30匹の金魚の世話をします。車両展示の後方壁面には、屋外用の大型LEDスクリーンが設置され、海底トンネルでの世界最速記録のローンチフィルムと、記録達成の舞台裏を紹介する新しい映像が放映されます。

新型コンチネンタルGTスピードは、4月18日にノルウェーにある全長14.5kmのルフルケトンネルで最高速度を記録しました。ベントレーの新しいウルトラパフォーマンスハイブリッド エレクトロチャージド パワートレインを搭載した新型コンチネンタルGTスピードは、コルトン社が製造した第2世代再生可能バイオ燃料である「サステイン」と、ベントレーが所有するソーラーパネルからの電力で充電されたハイブリッドバッテリーで走行し、782PSと1000Nmの実力を発揮しました。

高速トンネル走行を安全に達成するためには、13か月にわたる準備と計画が必要でした。すべての新型コンチネンタルGTスピードは、最高速度に達することができますが、狭いトンネル内での走行には特別な注意が不可欠でした。

ノルウェーのスタヴァンゲル近郊にあるルフルケトンネルは、比較的まっすぐかつスムースで、長さの余裕も大きい、完璧な候補でした。ベントレーは、ノルウェー公営道路局と地元スタヴァンガー警察の支援に感謝しています。

幅10メートルのトンネル内でVmax(最高速度)を出したときの自動車の物理学的特性を数値流体力学でシミュレーションした結果、トンネル内では空気抵抗が11%高くなることが判明しました。また、車両への空力負荷は、トンネルの壁に跳ね返る車の衝撃波や航跡にも影響されるため、ベントレーの車体エンジニアは車のボディパネルにかかる非定型的な力もテストしなければなりませんでした。そしてシュミュレーションの結果、車両をトンネルの中央で走行させることが重要であることがわかりました。

ロールケージとバケットシートを備えた高速走行専用のVmaxマシンには、X線検査で表面の凹凸をチェックした22インチのピレリタイヤを装着。走行を担当したのは、マン島TTコースのラップレコードを持つ元英国ラリーチャンピオンのマーク・ヒギンズ氏でした。

最高速度での走行は、2つのトンネルのうち1つを閉鎖することで地元の交通への影響が最小限に抑えられる現地時間の午前1時に実施され、交通の遅延を避けるために予備のトンネルに一般車両は迂回されました。空気抵抗が増加したにもかかわらず、新型コンチネンタルGTスピードは停止状態から335km/hまでわずか33秒で加速し、映像制作のディレクターを担当したジョン・リチャーズ(元Top Gear)が要求した時間だけ最高速度を維持することができました。


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